大井川の上流部「奥大井エリア」の寸又峡
奥大井エリアの寸又峡は大井川鉄道の千頭駅からは路線バスで約45分走った県道の終点にあります。11月後半の紅葉シーズンが一番の人気で、特に「夢の吊り橋」は「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10本」に選ばれていて、吊り橋下のチンダル現象でコバルトブルーに染まる大間ダム湖と紅葉とのコラボレーションは、言葉で表現しきれない美しさがあります。
この奥大井は秘境エリアで写真の「大井川鉄道井川線」を走るトロッコ列車では人気の奥大井湖上駅へも行くことができます。
大井川鐡道井川線のトロッコ列車については「大井川鉄道のアプト式列車「井川線」に乗って神秘的な奥大井湖上駅へ」にて詳しくご案内しています。
この大井川鉄道井川線の奥泉駅からもバスで寸又峡へ入ることができます。接続は良くないですが、せっかく奥大井へ行くのなら寸又峡とあわせて井川線にも乗車したいところです。
寸又峡と言えば「夢の吊り橋」
大間ダム湖に架かる徒歩専用の吊り橋で「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10本」に入っている寸又峡の超人気スポットです。
この夢の吊り橋へは車でのアクセスは不可で、まずは寸又峡内に車を駐車。そこから歩いて約片道20分~30分かかります。また、一度に10人しか渡ることができないので、秋の紅葉シーズンともなると大混雑となって、渡るのに最大で3時間待ちと待ち時間も頭に入れておく必要があります。
寸又峡から夢の吊り橋までのルート案内
寸又峡温泉バス停から、まずは平たんな道をひたすら歩いていきます。
しばらく歩くと右下に吊り橋が1本見えて、初めて寸又峡に来ると「あれが夢の吊り橋」と勘違いする方もいらっしゃいますが、違います。その吊り橋を過ぎて5分くらい歩くと写真の「天子の香和家(てんしのかわや)」というトイレが出てきます。寸又峡温泉バス停からテクテク歩いて15分ほどです。この先にまともなトイレはありませんので、待ち時間が心配な方はここで済ませましょう。
トイレまで来ると、その先にこの「天子トンネル」が見えていると思います。約210mの明かりの無い真っ暗なトンネルで、中に入ると冷たい風が通り抜けていきます。この風は「天子の鬼の風」と呼ばれていて、その風に当たると無病息災が約束されるのだとか…。
このトンネルを抜けると「夢の吊り橋」はもうすぐそこです。トンネル先は道が二股になっていて、ここからは一方通行です。吊り橋を渡る場合は右手に下っていきます。
二股を右手に下りUターン気味に右へとカーブすると「夢の吊り橋下り口」の看板があって、ここから階段を下っていきます。ここまで来ると写真にも映っていますが、夢の吊り橋は見えていますよね。
この階段を下から見上げるとこんな感じ。案外と段数があります。20分近く歩いた後のこの階段ですからねぇ。ちなみに吊り橋を渡った後は一方通行で後戻りができず、実は300段ほどの階段が待ち受けています。諦めるのであれば、この辺で判断した方がいいでしょう。
ちなみに、この階段を降りた先くらいまで行列していた場合には吊り橋まで3時間かかります。
写真でも吊り橋が近くなってきましたね。でも、行列も見えていると思います。この辺で並ぶと渡るまで約1時間といったところです。紅葉シーズンの週末でこの程度の行列ならラッキーでしょう。
寸又峡では「晴耕雨読」系の3店舗がおすすめ
寸又峡と聞くと「鄙びた温泉街」というイメージが強いですが、最近ではお洒落なお店も出店しています。
特に最近若い方を中心に人気なのが夢の吊り橋へのルート入口にある「晴耕雨読Village」でしょう。こちらは写真の右側部分が足湯カフェになっていて、寸又峡の温泉に足を浸けながらカフェを楽しむことができます。
足湯カフェ「晴耕雨読Village」については「寸又峡温泉「晴耕雨読ヴィレッジ」のお洒落な足湯カフェでホットドック」にて詳しくご案内しています。
ヴィジュアルを追求した「石炭あられ」
この晴耕雨読Villageには、せんべい屋さんも併設していて写真の「石炭あられ」は大井川鐡道さんとの共同開発商品で見た目は本物の石炭のようです。
「晴耕雨読Village」から寸又峡のメインストリートを下ると左手に「SHOP&CAFE晴耕雨読」があります。1階は主に雑貨が販売されていて、各店舗で使用されている食器等もこちらで販売していたりします。2階はカフェスペースになっていて「晴耕雨読Village」とは違うメニューもいただくこともできます。
「SHOP&CAFE晴耕雨読」を寸又峡駐車場方面に左へ曲がると、すぐ左手に「HanmokCAFE晴耕雨読」があります。こちらは店名の通りで中に入ると、いくつかのハンモックが天井から吊るされています。そこで揺られながらリラックスできるスペースです。揺られている時間は正に贅沢という言葉が似合います。
寸又峡でその他のおすすめ店舗
「SHOP&CAFE晴耕雨読」の向かいにあるお店が「古民家お茶カフェ山口屋」さんです。かつては旅館として営業されていましたが、今ではその建物を生かした古民家カフェとなって、主に甘味を提供しています。
落ち着いた場所での食事や日帰り入浴なら翠紅苑
寸又峡メインストリートの入口にある翠紅苑さんです。こちらは寸又峡内の旅館としてもグレードのいいお宿になります。また、食堂程度の飲食店しかない寸又峡で、会席系の旅館料理の昼食をいただくことができます。
また日帰り入浴も可能で、昼食付の日帰り入浴が2,500円(税込み)です。紅葉シーズンは要予約で、当日の飛び込み入店はできませんが、駐車も無料で可能なので、利用価値はかなり高いと思われます。
というのも、シーズン中ともなると寸又峡内の各駐車場は、温泉街中心部から埋まり始めて、午前中のうちに温泉街へ徒歩10分ほどの第2駐車場や、混雑すると、さらに遠い駐車場に車を停めることになります。が、こちらで予約をしていれば、道路整理の係員に告げることで、温泉街まで車のまま入ることができて、これはかなりの優越感です。
〒428-0411
静岡県榛原郡川根本町千頭279【地図】
☎0547-59-3100
合格祈願に最適!「落ちない大石」の外森山神社
温泉街中心部にある「外森(山)神社」です。ここは写真の看板にもある通りで「天狗の落ちない大石」が山の中腹にあります。
写真のような階段を5分ほど登ることにはなりますが、そこには本当に不安定で落ちそうながら、落ちない大きな石があります。受験シーズンともなると合格祈願に訪れる人が後を絶たないと言われている寸又峡のパワースポットでもあります。