世界遺産の多い南紀熊野
写真は最近海外の方に人気のある熊野古道です。もちろん世界遺産。熊野には写真の熊野古道をはじめとした世界遺産が多くあります。
意外と通過してしまいがちな熊野市の観光地をあれこれご紹介していきます。そして、後半にはそんな熊野までのアクセス方法もご案内します。
①熊野古道(松本峠)
紀州半島全域にまたがる熊野古道ですが、熊野ではこの松本峠が一番人気です。国道42号線沿いにあるということもあって、アクセス的にもおすすめです。1枚目の写真も松本峠の写真です。この松本峠がおすすめの理由のもう1つが…
国道42号線の駐車場から5~10分ほど登った所の写真です。
通常熊野古道というと、1枚目の写真のような表面しか見えていないかと思います。が、その熊野古道の下というのが見えるのが、上の写真です。言わば熊野古道の断面が見える場所なんです。よく見ると石畳は表面だけのものではなく、石畳の下にこれだけの石積みがあるんです。それによって、今まで南紀地方にも巨大地震が何度も襲っていますが、崩れたことはありません。
また、写真は江戸時代の石畳ですが、明治時代の石畳もあって、明らかな違いを見ることもできます。5~10分あれば、こんな熊野古道を歩くことができます。世界遺産を歩いてみませんか?
②鬼が城
松本峠からハイキングコースで来ることができる鬼が城ですが、もちろんこちらも世界遺産です。海底にある時に波の力で削られたものが、そのあとに隆起して海面に上がってきて現在の状況を形成しています。
松本峠からハイキングで来ることもできますが、車の場合5分も掛からず到着できます。
写真のような感じで、元々は海の中だったで削られた後に地面の隆起によって、不思議な形で残っています。その規模は想像を絶するものがあります。
写真の中に人が映っているので、その大きさがわかるかと思います。とにかくこの自然のスケールは一度はその場で感じて欲しいと思います。
③花の窟神社
鬼が城から車で5分ほどの場所にある花の窟(はなのいわや)神社です。日本最古の神社とされていて、こちらも世界遺産。国道42号線沿いで道の駅にもなっているので、立ち寄り安いスポットでもあります。
さて、神社というと通常は社殿というものがありますが、この写真が花の窟神社の本殿です。そして、背後にある岩肌がご神体です。世界遺産の神社でご神体を実際に見ることのできる神社はそうそう無いでしょう。
さらに、こちらの花の窟神社はそのご神体に直接触れることができます。これだけのパワースポットは日本広しと言えども、ここしか無いでしょう。日本最古ということもあって、自然信仰そのものの神社なんです。
この花の窟神社で気になるのが上空見えるこの綱でしょう。これは日本で一番長い「しめ縄」と言われていて、その長さ約170mもあります。
年に2回ある例大祭では、45mあるご神体の窟から境内南隅にある松の木まで結ばれます。この例大祭には誰でも自由に参加できるため、とても人気のある行事となっています。
④丸山千枚田
写真は丸山千枚田です。晴れた日はもちろん、雨が降った日は幻想的な風景が広がります。大小合わせて約1340枚という小さな田んぼが幾重にも重なっています。
熊野市街地からは車で30分弱と離れていますが、この日本一とも呼ばれる棚田は見る価値があります。
宿泊は全室スイートの熊野倶楽部がおすすめ
熊野市には熊野倶楽部という宿泊施設があります。こちらは全室スイートというリゾートタイプのお宿で、食事の際のドリンク料金が気にならない「オールインクルーシブ」制度を取り入れています。
熊野倶楽部については「三重県の南紀熊野にある全室スイートの熊野倶楽部で過ごす優雅な2日間」にて詳しくご案内しています。
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近隣にも魅力的な観光地が
熊野には熊野三山という3つの大きな神社があります。写真は熊野川の河口、新宮にある熊野速玉大社です。
その熊野川をさかのぼった場所にあるのが、全国にある熊野神社の総本山でもある熊野本宮大社があります。
熊野三山と言えば、日本サッカー協会でもおなじみの三本足のカラス「八咫烏」が有名ですが、そんな八咫烏の真っ黒なポストがあるんです。ぜひ、この熊野で感じたことを手紙にして、誰かに伝えてみませんか?
熊野三山の中で最も有名で、多くの観光客が訪れる那智大社です。写真の奥には那智の滝が見えています。
落差133mという那智の滝はすぐ目の前まで行くことができますが、近くで見る那智の滝は圧倒する勢いがあって、神々が宿っている神妙な空気に包まれています。
熊野の牛王符
熊野三山では、牛王符(ごおうふ)という烏文字で書かれた護符を授与しています。様々なお守りの役目を果たすことはもちろんですが、誓約書としても使用されていたそうです。
まずは、牛王符の裏に誓約文書を書きます。これによって熊野権現に誓ったことになって、その誓約を破った時は、熊野権現の使いでもあるカラスが死に、約束を破った本人も血を吐いて死に地獄へ落ちるとされていました。
那智勝浦には青岸渡寺という、西国33観音巡りで1番のお寺があって、西国巡りをする人は、この那智勝浦が霊場巡りの出発点となっています。
熊野市までのアクセスは…
熊野までのアクセスは主に自家用車ということになります。ただ、伊勢神宮の式年遷宮が執り行われたために、伊勢から南紀地方にかけて高速道路がかなり整備されて、南紀も昔と違い身近な存在になりました。
ただ、自家用車を使わず公共交通という場合は、主に名古屋方面から特急で向かうことになります。写真の列車が名古屋から那智勝浦まで1日数往復している「特急南紀」です。
鉄道の旅であれば、車内で食べる駅弁というのも魅力の1つです。車内販売が無く、約3時間の列車旅なので、乗車前に買い物を済ませておく必要があります。
最近は新幹線の旅のように、乗ってすぐに降りるせわしない列車旅が多いですが、3時間ゆっくりと過ごす車内もなかなかいいものです。
鉄道に乗車したら、名古屋発那智勝浦行きの場合は進行方向左側。名古屋行きの場合は、右側の席を選ぶと、太平洋の海を眺めながらの列車旅を楽しむことができます。
熊野市駅に到着したら、駅前からタクシーで散策するもよし、週末には各観光スポットを巡るバスも運行されています。
バスという選択も
名古屋駅と那智勝浦間はJRの特急列車だけでなく、三重交通の高速バスも運行しています。こちらも所要は特急列車と同じ約3時間。道路状況によって延着することもしばしばありますが、四日市~亀山間の新名神高速道路が開通したことによって、道路渋滞はおきにくくなっています。
約3時間の運行途中には、休憩のためパーキングエリアに立ち寄りをします。パーキングエリアでは、その土地の食べ物や、お土産を購入できるので、バスの旅もおすすめです。
パワースポットなどの観光スポットが多く、交通の便が大幅に改善された南紀熊野エリアを、ぜひ訪れてみてください。
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