魅力あふれる 静岡の最深部 井川エリア
静岡市葵区のオクシズと呼ばれるエリア 特に井川地区については 絶景スポットや魅力的なグルメがありながら まだ誰にも知られていない未知の領域でもあります。そんな井川地区の魅力を 余すところなくご紹介する完全版のガイドです。恐らく 井川について この記事よりも 細かく紹介しているものは存在していないと言っても過言ではありません。今回は 静岡の中心部を出発し 静岡市葵区の井川エリアへ…行けるところまで行ってみます。
静岡中心部を出発して約20分
静岡市の中心部から県道27号(通称 安倍街道)を北上すること20分。写真の「最後のコンビニ」が登場します。このコンビニを過ぎると 本当にコンビニはありません。何か必要なものがあれば こちらで買い揃えましょう。
最後のコンビニの店内ですが 後述する うしづま水辺の楽校や 安倍川のBBQスポットが点在するため 山奥のコンビニとは思えない 海の家のような品揃えです。
うしづまチーズ工場
最後のコンビニから車で5分ほど進んだ 左手には 厳選した素材にこだわった うしづまチーズ工房があります。こちらでは そんなチーズを使用した様々なメニューをいただくことができます。
〒421-2106 静岡市葵区牛妻538-1 MAP
☎054-294-9300
11:00~16:00 【定休】火曜
うしづまチーズ工場の商品は 下のリンクから お取り寄せが可能です。
【産直商品】うしづまチーズ工場 国産ナチュラルチーズ「3種3点」詰合せ
【産直商品】うしづまチーズ工場 国産ナチュラルチーズ「2種・4点」詰合せ
うしづまチーズ工場についてはオクシズエリアに2017年3月にオープンの「うしづまチーズ工場Chestar House(チェスターハウス)」にて詳しくご案内しています。
安全に川遊びが楽しめる うしづま水辺の楽校
うしづまチーズ工場を過ぎて 安倍川を渡る曙橋の手前を河川敷へ降りて行くと 夏の間だけ開校する うしづま水辺の楽校があります。安全に川遊びができて しかも利用料は無料!イベントも多数展開していて 超が付くほどの穴場スポットです。
〒421-2106 静岡市葵区牛妻 安倍川河川敷 MAP
☎090-4198-2181(担当:荻野様)
うしづま水辺の楽校についてはオクシズにある「うしづま水辺の楽校」とは?アクセスやトイレ情報、注意事項をご案内。2023年Verにて詳しくご案内しています。
ここから峠超えのルートへ
さらに県道27号を進めていくこと車で7~8分(約6km)で玉機橋の信号で 梅ヶ島方面(直進)との分岐となります。ここを左折して玉機橋を渡り井川方面へ…。そこから車で5~6分(約4km)進み玉川橋を渡った所で 次の分岐があります。井川へのメインルートは直進の横沢経由ですが 右へ曲がると 大日峠を経由して井川方面へ行くことができます。
こちらの大日峠ルートには 途中 ガイアフロー静岡蒸留所や市営の口坂本温泉があり。ナトリウム炭酸水素塩泉の非常にいい泉質で露天風呂がありながら大人300円と魅力的なのですが 口坂本から大日峠までのルートが狭くおすすめできません。
メインの横沢ルートも 道幅が狭い峠道となりますが こちらは 大型の観光バスも通行しています。
横沢の集落の先にトイレスポット
写真が横沢観光トイレです(大日峠への分岐から約8km)。ここを通過すると本格的な峠道で カーブや急坂の連続となります。また 井川エリアまでの行程で 最も新しくきれいなトイレです。時間に余裕があれば 一度ここで休憩をするといいかもしれません。
てしゃまんく号
こちらの横沢までは しずてつジャストラインの路線バスが運行していますが ここから先は路線バスの空白地域となっています。そこで運行しているのが 写真の てしゃまんく号です。井川地区の自主運行バスで 主に井川エリア内を運行していますが横沢観光トイレから井川エリアまでの貴重な公共交通です。
この 横沢観光トイレを過ぎて約2kmほど。臥龍橋を渡る時は右側を注目です。豪快な権現の滝を見ることができます。
山の中のパン屋さん カッソ横沢
権現滝を過ぎて約3kmほど。洞門を過ぎた先の左手にログハウス風の建物が見えてきます。こちらが Casso(カッソ)横沢です。ここを通過してしまうのは 非常にもったいないです。時間があれば ぜひ立ち寄りをお勧めします。
Casso(カッソ)横沢
〒421-2226 静岡市葵区横沢449 MAP
☎054-292-2116
8:00~17:00 【定休】月曜・火曜
こちらの Casso横沢は ただのパン屋さんではありません。中でイートインもできるんです。外のテラス席も充実しているので こちらで 食事をしてはどうでしょう?パスタやリゾット等のイタリアンメニューが中心です。山奥ですが 案外と料理は本格的です。
オクシズエリア 静岡市葵区横沢にある「Casso横沢(カッソ横沢)」で焼きたてパン。お食事もできますにて詳しくご案内しています。
富士見峠
カッソ横沢から約9km進むと富士見峠です。長い上り坂も終わり ここから井川の集落までは下り道となります。この富士見峠から2.5kmほど下ると 左手に 金曜・土曜のみ営業している じんきち(11:00~15:00営業)というお店があり辛味噌ラーメンが人気です。
いよいよ井川エリアへ
じんきちから約9km下り 小さなトンネルを潜ると 昭和32年に建設された 日本で最初の中空重力式ダム「井川ダム」堰堤の上を走り井川エリアへと入ります。この井川ダムの堤高は103.6mで 日本にある中空重力式ダムでは この奥にある畑薙第一ダム(堤高125mで世界一)に次いで2番目の高さとなります。こちらの井川ダムには自然と電気の関係について遊んで学べる井川展示館が併設されています。
大井川鐡道 井川駅
ダムの200m先には 大井川鐡道 井川線の終着駅でもある井川駅があります。東海道線の金谷駅から 大井川鐡道に乗り(金谷⇔千頭 約70分) 千頭で乗り換え井川駅(千頭⇔井川 約110分)まで鉄道で来ることもできます。その途中には 奥大井湖上駅も通過していきます。
廃線ウォーキング
現在は井川が終着になっている井川線ですが かつての線路が残されていて 先述の井川展示館付近から ダム湖を眺めながらウォーキングを楽しむこともできます。
アルプスの里
井川駅から約2kmほど先にあるのが アルプスの里です。通過してしまいそうなお店ですが こちらで おすすめのグルメがあります。
井川ダムカレー
こちらでいただくことができるのが 写真の井川ダムカレー(1,100円)です。もちろん ダムカレーを食べるとダムカレーカードも貰えます。
井川農林産物加工センター アルプスの里
〒428-0504 静岡市葵区井川2765-1 MAP
☎054-260-2573
11:00~14:00 【定休】月曜
井川大仏
アルプスの里から約1.5km先に左手に井川大仏の駐車場があります。こちらに 車を駐車して 階段を上っていくと 井川大仏を拝むことができます。井川診療所の歯科医が私財を投じて建立した大仏で高さは11mあります。
井川湖渡船場(遊覧船)
井川大仏から約2.5km先を井川湖の方へ下ると 井川湖渡船場の待合所があります。
井川湖渡船場 待合所
〒428-0504 静岡市葵区井川599-8 MAP
☎054-260-2505
4月初旬~12月20日頃まで運航(ただし12月は土日のみ)
乗船料:無料
写真は 令和2年6月に進水したばかりの令和聖(20人乗り)です。井川ダムまでの定期航路や 40分の井川湖周遊コースがあり いずれも乗船料は驚きの無料です。
南アルプスユネスコエコ井川ビジターセンター
井川湖渡船場のすぐ近くにある 南アルプスユネスコエコパーク 井川ビジターセンターです。井川について知ることのできる資料展示や 食堂スペースもありランチをいただくことができます。また 井川地区の名産品やお土産を購入することもできます。
南アルプスユネスコエコパーク 井川ビジターセンター
〒428-0504 静岡市葵区井川964 MAP
☎054-260-2377
9:00~16:00 【定休】火曜
写真は井川で最も有名な名産品である井川メンパです。メンパとは 今で言う お弁当箱のことで ヒノキの薄い板を丸く曲げ継ぎ目を桜の皮で縫い 漆を塗り仕上げる井川の伝統工芸で 冬は保温に優れ 夏も中の食材が痛みにくいと言われています。
井川でしか購入できない てしゃまんく最中です。最中を井川の名産品でもあるメンパに見立てて 中に柚子の風味が香る餡子がたっぷりと入っています。一度は生産が終了してしまいましたが 製法を受け継ぎ復活しました。
南アルプス赤石温泉 白樺荘
井川ビジターセンターから車で約30分(約18km)走ると いよいよ一般道の終点が近くなってきます。こちらにあるのが 市営の白樺荘です。日帰り温泉施設として入浴ができ 食堂を併設しているので 食事も済ませることができます。また 宿泊施設でもあるので 翌朝からの登山を控え ここで1泊することも可能です。
〒428-0505 静岡市葵区田代1110-5 MAP
☎054-260-2021
10:00~17:00 【定休】火曜(8月・11月は無休)
こちらの白樺荘にはインド人スタッフがいて 彼らが考案したダムカレーを食べることができます。畑薙第一ダムカレー(辛口)と畑薙第二ダムカレー(甘口)の2種類があって インド人スタッフ考案だけあって 甘口を注文したのですが それでも相当スパイシーです。付け合わせは 井川の朝採れ野菜とのことで 井川を味わうことのできる1杯です。
南アルプス登山のスタート地点 畑薙夏季臨時駐車場
白樺荘から約2.5km先に 畑薙夏季臨時駐車場があります。南アルプスへ登山に向かう登山客は こちらに車を駐車して それぞれの山へと入っていきます。
畑薙から椹島までは送迎バスに揺られること約1時間。乗車前にはトイレを済ませておくといいでしょう。
送迎バス乗場の少し手前には 水場が設けられています。出発前に 喉を潤して 手持ちの水分を補充することができます。
写真は 畑薙夏季臨時駐車場から椹島まで運行している送迎バスで予約制となっています。南アルプスの各山小屋を予約した人は こちらの送迎バスに乗車して 椹島まで行くことができます。逆に 山小屋を予約していなかったり テント泊の場合には こちらのバスに乗車することはできません。
沼平ゲート
畑薙夏季臨時駐車場から 畑薙第一ダムを超えて約3km先にあるのが 写真の沼平ゲートです。許可の無い一般車は ここから先の東俣林道へ入ることはできません。
畑薙大吊橋
畑薙湖に掛かる吊橋です。大井川に掛かる吊橋としては 塩郷の吊橋の次に長いもので 以前は足元の板が1枚で すれ違いができない状況でしたが 平成の架け替えで写真の通り2枚となり すれ違いもできるようになりました。
赤崩
畑薙大吊橋から約3kmほど。赤い畑薙橋を渡ると 右手に見えるのが赤崩です。この場所は急激な隆起をしていて 山がその重さに耐えきれず 常に崩落を繰り返しています。かつては手前の畑薙橋から畑薙湖の湖面まで20mほどあったと言われていますが そのほとんどを埋め尽くしてしまっています。
赤石ダム湖
赤崩から約7km。トンネルを抜けると目の前にダム湖が広がります。こちらが 赤石ダム湖です。ダム湖の湖面はチンダル現象(湖の水が太陽光の赤い光線を吸収し青い光線だけが残る)のため 鮮やかな青に染まっています。
椹島に到着
畑薙夏季臨時駐車場から送迎バスに揺られること約1時間で南アルプス登山の前線基地でもある 椹島ロッジに到着です。
売店の店内では 山登りグッズやお土産をはじめ 簡単な食事を済ませることもできます。アルコールの提供もあります。
南アルプス白旗史朗写真館
売店の奥にはクラブハウスがあって このクラブハウスの2階は写真館になっています。
写真館に足を踏み入れると 南アルプスが見せる唯一無二の絶景が 数多く展示されていて 思わず息を飲みます。
ウイスキー井川蒸溜所
椹島ロッジから 車で20分ほど奥へ入ると 日本で一番標高の高い場所にあるという ウイスキー井川蒸溜所があります。ここでは間伐材でウイスキー樽を作っていて 正真正銘 井川産のウイスキーを作っています。
井川蒸溜所見学の様子は日本一標高の高い場所にある井川蒸溜所 秘境の地で育まれるジャパニーズウイスキーにて詳しくご案内しています。
二軒小屋ロッジ
井川蒸溜所から15分ほど進むと 現れるのは二軒小屋ロッジです。ここも 南アルプス登山の拠点となっています。また 山小屋でありながら 宿泊時に本格的なコース料理がいただけることで人気があります。
二軒小屋ロッジについては南アルプスの二軒小屋ロッジを紹介しますにて詳しくご案内しています。
まだまだ魅力のある 奥大井の井川エリアですが 今後も内容を追加していきたいと考えています。
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