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桜花爛漫 ~The Way I Walk~

千代田タクシー観光事業部ブログ

長野蓼科高原の蓼科親湯温泉で味わうクラシックモダンな山キュイジーヌ 83点

長野県蓼科高原にある1軒宿

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長野県蓼科高原にある1軒宿です。標高約1,300mということで 平地に比べると体感温度もかなり下がります。

創業大正十五年 蓼科 親湯温泉

〒391-0301 長野県茅野市北山蓼科高原4035 MAP

☎0266-67-2020

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1枚目の写真で見えている建物に併設されている旧館?ですかね。この外観を見る限りでは ありきたりの旅館のように感じるかもしれません。ですが 館内はほぼフルリニューアルを終えていてイメージがガラッと変わるかと思います。

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まずは 館内に入って受付を済ませます。この時点でクラシックモダンな館内を感じていただけてるかと思います。簡単な説明を受けてまずはお部屋でゆっくりしましょう。

今回は 一番安い価格帯の「奥廊下すずらん亭」に宿泊しました。そのお部屋から見ていただきましょう。

奥廊下すずらん亭

f:id:apocket:20200323105637j:plainこちらが 奥廊下すずらん亭のお部屋です。2枚目の写真で見えているメインの建物の右側に見えている建物になります。そんな訳でフロントからは案外と離れています。

フロントの受付から2枚目の写真へと入り エレベーターで5階へ。そこからさらに奥の建物へと移動するといった感じでフロントから5分程はかかります。

が こちらもリニューアルされていて 写真を見ていただければわかる通り お洒落な造りであると同時に お部屋に太宰治なんかの書籍も数冊おいてあります。トイレは写真の奥左側にあります。

開放感のあるフロントロビーを抜けて大浴場へ

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お部屋からフロントを抜けると奥に大きなガラス窓があって そこから蓼科高原四季折々の景色を眺めることができます。

このフロントロビーの下に大浴場のフロアがあります。

開放感のある露天風呂

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大浴場は優しい総畳敷きとなっていて 露天風呂に出てみると こちらも蓼科の四季を感じることができる開放感あるお風呂となっています。

旅館によっては 入浴時間が決められている場合が多いですが 蓼科温泉親湯はチェックインからチェックアウトまで早朝深夜を含めいつでも温泉に入ることができます。

いよいよお楽しみの「蓼科 山キュイジーヌ」

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旅館の夕食というと 大広間やレストランで食べるイメージがありますが こちらの蓼科親湯温泉では 個室でいただくシステムになっています。そして お膳でズラッと用意されるのではなく 1品ずつ提供されるコーススタイルです。シーズン毎にメニューは見直されるようで 訪れる度にまた違った味を楽しむことができます。

写真は前菜の前に提供される「お口はじめ」です。

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次に出てきたのが前菜。左は焼き芋。右側は信州サーモンのコンフィ・ビーツのマリネ・県産牛とキノコのパテです。ここまで見ていただいても 旅館料理とは全く違うというのは わかっていただけると思います。

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今回は秋にお邪魔したんですが 季節のスープとして「市田柿のスープ」が出てきました。柿のスープというのも珍しいですね。また これが美味しいんです。

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次は魚料理。今回はまとう鯛のチーズパン粉焼きです。

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メインは 蓼科牛のソテー。ソースで食べるのも美味しいんですが 蓼科牛の右側にワサビが添えられていますが これはワサビで有名な安曇野産のものだそうで これがお肉に非常に合うんです。実はワサビが苦手だったんですが このワサビは辛みは少なく香りが強いので 苦手な自分でも食べることができました。

〆のご飯は…

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お肉を食べると〆のご飯ということになりますが 旅館で〆のご飯と言えば 白米と吸い物と漬物で「一体何をおかずにご飯を食べればいいんだろ?」ってなりませんか?

こちらの蓼科親湯温泉では 夕食のご飯を2種類から選ぶことができます。1つは焼き味噌茶漬け。もう1つは写真のスープカレーです。

どちらも食べたい…悩みます。で 選んだのが

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スープカレーです。旅館で〆のご飯がスープカレーって新鮮な体験でした。

でも 何で今まで誰も試さなかったんだろ…。というくらい コースメニューを食べた後のスープカレーは最高です。

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食後は「秋のデザート5種盛り」です。これも、旅館料理の枠にこだわらない1品でした。とにかく旅館料理のありきたり感が全くなく 量も多くなく少なくもない ちょうど食べきれる量なんです。

食後は読書をしながら過ごす

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食後にロビーへ戻ると クラシックモダンな雰囲気がさらにいい感じになっていました。そして この旅館はとにかく本棚が多いんです。階段の踊り場にも 館内の廊下にも 大浴場の前にも…とにかく館内が本に溢れかえっているんです。

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こちらの写真でもそうなんですが 壁一面が全部本棚なんです。これだけあれば 自分に合う本を見つけることもできます。子供連れの場合は 図鑑なんかもあるので 親子で眺めてみてもいいでしょう。

その本を部屋に持ち帰ってもいいんですが、ロビーに様々な椅子があって ここで読みふけるのも いい時間の過ごし方ですよね。

本を読んで眠気を感じてきたら もう1度温泉に入ると夢心地。気が付くと朝になっていることでしょう。

朝食も夕食と同じ場所で…

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朝食は夕食と同じ個室でいただきます。テーブル中央には 豆乳が入った鍋で豆腐が温められています。また サラダはレストランロビーに簡易のサラダバーがあって 地元で採れた朝採れの野菜をいっぱいいただくことができます。

朝食の内容は派手過ぎず でも優しい朝食で 食べたいだけの量があるといった感じ。

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お豆腐の食べ方は 基本的に薬味と醤油で食べればいいんでしょう。

で ちょっとお行儀は悪いかもしれませんが ご飯に豆腐を乗せて 薬味と醤油を掛け 豆乳も上から回し掛けるお茶漬け方式で食べたら これが美味しいのなんのって。

お行儀は悪いですけど ぜひ試してみてください。どうせ個室で誰に見られる訳じゃありませんから。

翌日の観光に迷ったら…

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そうこうしているうちに そろそろチェックアウトの時間です。

高原の1軒宿となると 翌日の観光先や昼食場所に悩むこともあるかもしれません。そんな時は ロビーフロアの観光案内を探してみてはいかがでしょう?

写真のように20~25カ所ほどの立ち寄り先について 丁寧に説明がされていて それぞれ 気になったら持ち帰ることもできるんです。予定も立てていたかもしれませんが 穴場の観光地や食事場所が見つかるかもしれませんよ。

そんな訳で 今までの旅館のイメージを覆した新しい温泉旅館に1度泊まってみませんか?

創業大正十五年 蓼科 親湯温泉の評価(各項目20点満点)

温泉・風呂(16点)畳敷きの大浴場は柔らかい雰囲気がする。外の露天から秋は一面の紅葉を眺めることができる

部屋・施設(18点)外観は古い印象だが 中はリニューアル済。館内は大正ロマン溢れる空間で フロントだけでなく廊下等 館内の至る所が本棚となっている。部屋で読んでもいいが ロビーの様々なイスで読みふけるのもいい。

夕食(17点)蓼科 山キュイジーヌと名付けられた料理は 今までの旅館料理というイメージを一新している新しいスタイルの料理。〆のご飯がスープカレーか焼きおにぎりからチョイスできることも◎。他の旅館も見習うべきだ。おかずを食べ終えた後の ご飯と吸い物・漬物はみじめだ。

朝食(16点)朝食も 今までの旅館料理から1歩前を行く内容。サラダバーの野菜も新鮮で 野菜嫌いでも ぜひ試してほしい。

サービス・その他(16点)従業員の外国人比率がやや高いが嫌な印象はない。もう少し勉強の必要はあるかもしれないが 安易に中国人を配置するのではなく ロシアや北欧系のスタッフは好感が持てる。

合計(83点)旅館という今までのイメージをいい意味で覆してくれる宿。外観はかつてのままだが 館内に入ると大正ロマンの世界に浸ることができる。「本」にかなり力を入れていて パブリックスペースはもちろん 部屋にも それなりの書が置いてある。このぐらいの型破りさは心地いい。

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