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静岡市の鉄板観光コース 日本平の絶景と歴史を感じる久能山東照宮&清水港の絶品ランチ

静岡市の鉄板観光コース

地元に住んでいると 地元の静岡市を観光する機会は滅多にありません。そんな中 先日 某国営放送にて「静岡市って何か見るとこある?」とまで 言われてしまいまして…。

ありますよ。静岡市にだって観光地が。日本三大遺跡と言われる登呂遺跡。世界遺産「富士山」の構成資産の三保の松原等々…。

今回は 静岡市の観光地の中でも メジャーと思われる日本平山頂の日本平夢テラス 国宝に指定された久能山東照宮 そして マグロの水揚げ日本一と言われている清水港でランチを食べるコースを巡ってきましたので その様子をご紹介していきます。

旅の出発は静岡駅

今回の旅の出発は静岡駅です。静岡駅周辺には 様々なホテルもありますので そういった意味では 各ホテル出発…というイメージで見ていただいてもいいと思います。

パークウェーを上がって日本平山頂へ

まずは 旧静岡市側から 猛獣館299(にっ・きゅっ・きゅ~)やシロクマのロッシーが大人気の日本平動物園を右手み見ながら 静岡側のパークウェーを山頂を目指して上っていきます。このパークウェーは雑木林に囲まれていて いまいち景色が良くないんですよね。実は 静岡にはSPACという 日本で初めての文化事業集団がありまして 専用の劇場・稽古場を持ち 専属の俳優が活動を行っています。海外でも公演をしているそうですが その舞台ともなる舞台芸術公園も このパークウェー沿いにあります。

山頂には 別名 風景美術館と呼ばれる日本平ホテルがあり 宿泊だけでなく 絶景を眺めるランチやアフタヌーンティーが人気。山頂の駐車場脇には日本平お茶会館もあり 茶畑越しの富士山を写真に撮ることができるとあって 外国人客に人気があります。日本平月日星(つきひぼし)では 静岡土産の定番が置かれているので 覗いてみるといいでしょう。

まずは日本平夢テラスへ

日本平山頂へ来たら まずは訪れたいのが2018年にオープンした日本平夢テラスです。

日本平夢テラス

〒424-0886 静岡県静岡市清水区草薙600-1 MAP

☎054-340-1172

9:00~17:00(土曜日は~21:00) 【定休】第2火曜・12/26~12/31

※併設の展望回廊は24時間365日入場可能

こちらの施設ですが 静岡県産のヒノキ材を使用しており 東京オリンピック2020のメインスタジアム 新国立競技場を設計した隈研吾さんが設計をされています。

館内に入ると1階では 日本平についての説明や 日本平の成り立ちなどをプロジェクションマッピング等で知ることができます。

2階に上がると 絶景を望むラウンジがあり オリジナルのカフェメニューや 静岡茶を使用したお茶漬けなどを楽しむことができます。そんな2階にあるのが 写真のステンドグラスで描かれた横山大観の「群青富士」です。こちらは 一見の価値がありますので 見逃さないでください。3階は展望フロアになっていて 静岡・清水の眺望を楽しむことができます。

日本平夢テラスに併設されている展望回廊

日本平山頂にはテレビの電波塔が建っており それを取り囲むように展望回廊が設置され こちらからも周囲の景色を楽しむことができます。この展望回廊は 日本平夢テラスに併設されていて 3階の展望フロアから そのまま行くことができます。

撮影スポットとしては この夢テラスの屋根を一部入れながら その奥に見える富士山を撮影できる 写真の場所が人気スポットです。隠れたスポットとしては 写真に右下辺りに「赤い靴を履いてた女の子」の銅像があります。実は このキミちゃんという女の子のお母さんが 日本平の麓 今の静岡市清水区の出身ということで 銅像が設置されました。

日本平ロープウェイ乗り場へ

展望回廊から そのまま歩いてロープウェイ乗り場まで来ました。ここから 国宝の久能山東照宮へロープウェイで下っていきたいと思います。写真がロープウェイの日本平駅ですが 2021年3月28日に 何と50年ぶりにリニューアルされました。

中に入ると 山頂の日本平月日星さんとは また違った静岡のお土産が並びます。定番…というよりは こだわりのお土産という感じで 大切な方へのお土産なら こちらの方が喜ばれそうです。

中には食券式のレストランも整備され 駿河湾を望みながらのお食事も可能です。また バナナジュース専門店のサンキューバナナ日本平店や 有料ではありますが オレンジジュースの出る蛇口もあります。

ロープウェイに乗車して久能山東照宮へ

この日本平からロープウェイに乗車して久能山東照宮を目指します。これから乗車するこのゴンドラも2019年12月26日にリニューアルされました。日本平駅から乗車すると わずか5分で久能山駅に到着です。

日本平ロープウェイ

往復 大人1,250円 小人630円 片道 大人700円 小人350円

平日 9:10~16:45 土日祝 9:30~17:00

基本は15分間隔で運行 11時~15時までは10分間隔で運行

国宝の久能山東照宮を拝観

久能山東照宮は 日本平からロープウェイで行くことができるほか 久能の山下から階段で上がってくることも可能です。社務所から先の拝観は有料となります。

久能山東照宮

〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390 MAP

☎054-237-2438

9:00~17:00 【定休】年中無休

大人500円 小人200円

社務所を抜けると最初に見えるのが写真の楼門です。額が掛けられていますが そこには「東照大権現」と書かれています。「権現様」とは家康公のことを表しています。

楼門を抜けて 左に見えるのが神厩(しんきゅう)です。かつて 中には家康公の愛馬がいましたが いまは左甚五郎作 木像の神馬がいます。この建物の形。そして中に馬。何か見たことありませんか?これが絵馬の原型とされています。お願い事があれば ぜひ神馬にお願いしてみてください。

少し上ると 右側に大きい建物が見えます。これが鼓楼です。かつては 鐘が納められていて鐘楼と呼ばれていましたが 明治に入り神仏分離ということで 鐘は仏教のものとして排除され 太鼓が設置されました。同様に 鼓楼の向かい側には 五重塔があったのですが 五重塔も仏教の流れを汲むものとして 払下げられ 現在は基礎が残るのみとなっています。

正面に唐門が見えています。右手にあるのが神楽殿で どちらも国の重要文化財に指定されています。

神楽殿の前にプラモデル?

神楽殿の前には プラモデル各社の作品が展示されています。東照宮にプラモデル?なぜ このような組み合わせなのでしょう?

それは この久能山東照宮を造営するために 全国から優れた木工職人が呼び寄せられました。その職人達が その後も静岡に残り 模型のまちとして発展をしていったとのこと。今でも静岡には タミヤ・アオシマ・ハセガワなど 全国の売り上げの9割近いシェアを占めています。実はこの東照宮も 麓で材料の削りだし等を行い この久能山では組み立てる作業だけなので 久能山東照宮は大きな模型だと言われています。

国宝の拝殿・石の間・本殿

そしていよいよ 国宝の拝殿・石の間・本殿です。拝殿がこの世 本殿があの世 その間の石の間が三途の川を表していると言われていて このような造りを家康公の権現様から 権現造と呼ばれています。そして 全国にある権現造のうち この久能山東照宮のものが最古のものであるということで 国宝に指定されました。

現在の本殿には 織田信長公・豊臣秀吉公・徳川家康公の3人が祀られています。

訪れたのが 12月初旬でしたが 家康公のお手植えみかんには たくさんの実が成っていました。これは 駿府城内にある お手植えみかんの文木ですが DNA鑑定の結果 紀州藩のみかんと一致したということで 真にお手植えみかんだということが証明されました。

境内にある葵の御紋に異変が?

 徳川家の家紋と言えば 言わずと知れた三つ葉葵ですよね。この久能山東照宮でも 至るところに この三つ葉葵を見ることができます。

この写真の中心にある 一番左端の葵の御紋をよ~く見てください。何かおかしくないですか?そう!葵の御紋が上下逆さまなんです。これを逆さ葵と言います。この本殿で もう1か所見ることができるので 探してみてください。

これは 間違えて付けちゃったわけではありません。完璧に作ってしまうと あとは壊れていくだけなので あえて完成させないことで 建物を崩壊から守る魔除けの役割があるとされています。

さて この先は家康公が眠るご神廟へと向かうのですが その途中の扉。よ~く見るとハートマークがありませんか?

これは ヨーロッパから伝わったハートマーク…ではなく お釈迦様に縁のある菩提樹の葉をモチーフにしていて 寺社の建築や高貴な人物の武具に施され 災いを除いて福を招く意味があるとされています。このマークが 猪の目に似ていることから「猪目(いのめ)」と呼ばれています。

家康公が眠るご神廟

そして たどり着いた家康公のご神廟です。家康公は 御霊(たましい)を移せと言っただけで 遺体を日光に移せとは言っていません。そして 家康公が亡くなった当時は 豊臣方の大名も数多く残っていました。それもあって 座ったまま西の方角を向けて埋葬されていると言われています。

楼門から本殿までは一直線。その直線を延ばすと 富士山の山頂を経由して 日光東照宮へたどり着きます。また このご神廟から直線を延ばすと 生誕の地である 岡崎を経由して京の都に睨みを効かせているのだとか…。このご神廟には荘厳な空気が流れています。

金の成る木

そんな ご神廟の脇にある 大木は金の成る木と呼ばれていて この大木にお願いをすると大金持ちになれるとかなれないとか…。

ロープウェイに乗車して日本平山頂へ

これで 久能山東照宮の参拝も無事に終わり ロープウェイに乗車して山頂へ戻りましょう。山頂からは パークウェイを清水側に下っていきます。途中の橋からは 清水港の絶景が見ることができます。速く走ると一瞬ですので 徐行必須です。

麓まで下ったら 清水河岸の市を目指します。途中 庭園の大ソテツが国の天然記念物に指定されている龍華寺(りゅうげじ)や久能山に元々あった久能寺が移築された鉄舟寺 清水の次郎長一門の墓がある梅蔭禅寺があり 梅蔭禅寺の近くには 次郎長生家も復元されています。

清水河岸の市でマグロの昼食

清水と言えば マグロの水揚げが日本一と言われているマグロの町です。というわけで やってきたのが JR清水駅東側にある清水河岸の市です。

清水魚市場 河岸の市

〒424-0823 静岡県静岡市清水区島崎町149 MAP

☎054-355-3575

9:30~17:30 【定休】水曜 ※まぐろ館は店舗によって営業日・営業時間が異なります。

海鮮が苦手な場合は 近くにあるエスパルスドリームプラザでのお食事もおすすめです。

今回 お食事をしたのが まぐろ館1階の奥にある バンノウ水産 海岸食堂さんです。

というわけで 鉄火丼1,080円をいただきました。清水で上がった新鮮なまぐろの海鮮丼です。

ボリュームもあって食べ応えがあります。このお店以外にも 数多くのお店が 河岸の市にはあって お昼時は活気にあふれています。

食後には 隣のいちば館で 朝獲れの新鮮な海産物ショッピングを楽しみましょう。試食もあったりするので 自分の目利きで納得の逸品を見つけてみてください。

ゆっくりとショッピングを楽しんだあとは 静岡駅へと戻ります。今回は ゆっくりと巡ってみましたので 時間的には静岡駅を出て 静岡駅へ戻るまで約5時間の行程でした。余裕のある時間に合わせて 魅力いっぱいの静岡市を観光してみませんか?

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