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信州の鎌倉 別所温泉 鶴巣園 旅館つるや 宿泊記(蘭の間 和室8畳 1泊2食付 53点)

信州の小鎌倉にある鄙びた旅館

信州の小鎌倉と呼ばれる長野県の別所温泉。別所温泉というと 奥座敷のようなイメージで 基本的に宿泊料金はどのお宿もやや高めに設定がされています。そんな中で 2022年に実施された「全国旅行支援」の制度を利用して 鶴巣園 旅館つるやにリーズナブルに宿泊をしてきましたので その様子をご紹介していきます。

別所温泉 旅館つるや<長野県>

〒386-1431 長野県上田市別所温泉216 MAP

☎0268-38-3008

別所温泉には 外湯がいくつかありますが「大湯」の隣にありますので 別所温泉の大湯を目指すといいと思います。

宿泊したのは2階 蘭の間

つるやさんのお部屋は基本的に全て2階にあります。また館内にエレベーターは無いので 階段で上がることになります。今回 宿泊したのは写真の蘭の間です。

 良い言い方をすれば「鄙びた」という感じですが 基本的に1階ロビー部分やお部屋を含め かなり古さが目立ちます。ただ 別所温泉は 平均的に宿泊料金が高いので リーズナブルに宿泊しようと思うと こちらか斎藤旅館…という選択肢になると思います。

この扉の先は…

と お部屋に入って この扉の奥がとても気になります。勇気を持って開けてきましょう。

開けてみるとそこには洗面スペースがありました。さらにもう1つドアが見えています。

ということで こちらはトイレでした。施設的に古かったので心配ではありましたが しっかりと洗浄機能付きトイレでした。

そんなお部屋の中で こんなものを発見しました。これって何かわかりますか?そう!黒電話ですよね。若い方は掛け方を知らないんじゃないでしょうか?ちなみにフロントは「111」だったんですが 数字の「1」の所に指を入れたまま 時計回りに回せる所まで回します。これを3回続けると「111」になります。

基本的に 旅館つるやさんは お部屋食なんですが 片付けをしていただく時は フロントに声を掛けることになっているので この黒電話の使い方はマスターしておきましょう。涙が出るほど懐かしい1品でした。

ちなみに ここまでは古さが目立ってはいますが 館内はWi-Fiが完備されています。お部屋でも もちろんWi-Fiを使用することは可能です。

これが 今回宿泊した蘭の間からの景色です。隣の老人介護施設が見えるだけで これと言った眺望はありません。

温泉はチェックインからチェックアウトまで入浴可

館内には 男女別で大浴場が各1つずつ。それぞれに露天風呂が併設されています。写真は男湯で 隣は貸切風呂の札が掛けてあったので 男女に加えて貸切風呂もあるようです。ちなみに 大浴場は男性が1階 女性は2階になっています。

温泉については加水されておらず 見た感じ循環ろ過もされていない 正真正銘の源泉かけ流しのようです。別所温泉エリアに入った時から 常に硫黄の香りはしていますが 大浴場内の蛇口を見ると黒く変色しているので これは 温泉の影響だと考えます。

入浴してみると泉質もかなり良いと感じます。大浴場は夜間消灯されていますが 自分で電気を点けて入っていいので 気の向いた時間に 一晩中源泉かけ流しで上質な硫黄泉を楽しむことができます。

夕食は基本 部屋食

夕食は指定した時間になるとお部屋にセットしてくれます。品数としては 多くありませんが 意味の無い前菜等が無いだけで 少数精鋭的な感じ。どのおかずもメイン級です。

写真は刺身ですが 信州の山の中ということで 海の魚ではなく 信州サーモンのお造りです。

別所温泉のある上田市は鯉料理が有名な町でもあります。それもあってか こちらは鯉の洗いです。大きい身で 甘辛く炊かれているので ご飯によく合います。ボリュームもありました。

これは 黒まいたけのおひたしです。写真では地味に見えますが お酒を飲むには とても合う1品でした。ちなみに 館内に自動販売機は無く お部屋の冷蔵庫に飲み物が入っていて 翌朝の申告制となっています。

こちらが土瓶蒸しです。かつては よく見かけた土瓶蒸しですが 最近は見かけなくなりましたよね。これって食べ方は知ってますか?

まずは お猪口にダシを1杯。そしたら蓋を取って中の具材を食べていきます。途中で添えられた柑橘を絞り 残りの具材をいただきながら ダシを飲んでいき 最後に蓋をして ごちそうさま!となります。

メインは信州牛のしゃぶしゃぶ

メインは信州牛のしゃぶしゃぶでした。見た感じで 美味しそうなお肉だって感じますよね。これをポン酢に付けて食べると 柔らかくて口の中で溶けていきました。

というわけで 品数は少ないものの ある意味で オールメインな感じで いい意味で期待を裏切られた感じです。夕食のクオリティについては 合格点だと思います。

朝食もお部屋にて

翌朝の朝食もお部屋食となっています。まぁ…こちらは こんな感じではありますが 手抜きなく 可もなく不可もないまずまずな朝食といったところでしょう。

周辺散策ができるのも別所温泉の魅力

別所温泉には 北向観音堂や安楽寺・常楽寺といった名刹や オシャレなカフェや食べ歩きなど 散策が楽しい温泉地でもあります。宿泊をしたら ぜひ別所温泉を散策してみませんか?別所温泉のおすすめ散策スポットや食べ歩きについては信州の小鎌倉 別所温泉 おすすめ散策スポットにて詳しくご案内しています。

別所温泉 旅館つるや<長野県>の評価(各項目20点満点)

温泉・風呂(13点)浴槽は小さいながら 源泉かけ流しで泉質も良く 露天風呂もあり 深夜も入浴可能。温泉目当てならアリ。ただ カラン系が弱点か…数が少なく 勢いも弱い。

施設・部屋(7点)古さは隠せないところまできている。1階はロビーだが滞在できる空気感ではない。階段脇に荷物が積まれ物置化している。

夕食(14点)いい意味で裏切られた。品数で稼ぐのではなく 量よりも質といった感じ。

朝食(10点)山の鄙びた宿の朝食と言えば こんな感じでしょう。

サービス・その他(9点)見た感じでは 家族経営と言った感じでスタッフは少数。昔ながらの雰囲気。朝夕部屋食や深夜の入浴可はポイント高い。が それでも古さはカバーできず…。

合計(53点)外観等で宿泊前は古さ等の不安はあったが 入浴し食事をすると 思いのほか健闘している感じ。もう少し頑張ってほしいが…。

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