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長野県で歴史とロマンを感じる:戸倉上山田温泉1泊2日の旅

戸倉上山田温泉に宿泊する1泊2日

荒砥城

10月下旬に 戸倉上山田温泉に宿泊をし 諏訪湖周辺・黒部ダムを巡る1泊2日の旅をしてきました。そんな2日間の行程をご紹介していきます。

初日は諏訪湖周辺の観光

神長官守矢資料館

初日は 中央高速の諏訪ICより諏訪湖周辺を観光します。諏訪湖周辺というと 7年に一度の御柱祭で有名なド定番の諏訪大社があります。諏訪大社は 茅野エリアに上社(前宮・本宮)と諏訪エリアに下社(春宮・秋宮)の4柱があり 御柱祭とは 各社に立てる 4本の御柱を山から切り出し 社まで届ける行事で 特に 最大傾斜35度の急斜面をを氏子が御柱に跨りながら 滑り下る「木落とし」は 開催年ともなると 多くの観客が全国から集まります。ちなみに 善光寺同様に 7年に1度と言っていますが あれは数え年であり 開催年を1年目として数えるので 実質は6年に1度(寅年と申年)に開催されます。

最初に立ち寄ったのは そんな諏訪大社上社の神職を鎌倉時代より江戸時代まで代々務めた守矢家の資料館を見学しました。

神長官守矢資料館

〒391-0013 長野県茅野市宮川389-1 MAP

☎0266-73-7567

9:00~16:30  【定休】年末年始・月曜・祝日の翌日

建物入口で 屋根を貫く4本の柱は 御柱をイメージしているそうです。

神長官守矢資料館

館内に入ると 諏訪大社の神事における重要な資料が展示されているのですが まず目を引くのは 写真の鹿や猪のはく製でしょう。

かつての諏訪地域は 弥生時代になっても農耕が進まず狩猟民族となっていました。その面影を残すのが 諏訪大社上社で毎春に催される御頭祭(おんとうさい)です。当時は 生贄として 75頭もの鹿の頭だけでなく 猪の脳みそやウサギなどを お供えしていたそうです。今では簡略化され 鹿のはく製5頭分をお供えするのみとなっているそうですが 自然の恵みを頂く上で 自然への感謝や畏怖の念を表しているのでしょう。

空飛ぶ泥舟

この資料館の建物ですが 建築家 藤森照信氏のデビュー作ということですが 資料館近くで その藤森氏が手掛けた3つの珍しい茶室を見ることができます。

写真は 空飛ぶ泥舟です。こちらですが ハシゴを使用して 実際に中に入ることもできます(要予約 有料)。

高過庵

こちらは 高さ6mの木の上に作られた茶室で アメリカのタイム誌では 世界で最も危険な建物第9位にランクインしています(ちなみに1位はピサの斜塔)。

低過庵

その高過庵の隣にあるこちらが 低過庵(ひくすぎあん)で 竪穴式のようになっており地中に埋まっています。茶室として使用する際は ピラミッド状の屋根が 奥へスライドして 開放的な茶室となります。この他に 藤森氏の有名な建築と言えば 静岡県の秋野不矩美術館や 滋賀県のクラブハリエ「ラ コリーナ近江八幡」等があります。

昼食は 諏訪湖畔にて

信州そば処・割烹 八洲

神長官守矢資料館を見学した後は 諏訪湖畔へと移動してきました。昼食は 老舗の蕎麦屋 信州そば処 割烹・八洲でいただきます。

信州そば処 割烹・八洲

〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り3丁目1-22 MAP

☎0266-52-2426

11:30~14:30 17:30~21:00  【定休】木曜

信州そば処・割烹 八洲

ランチでいただいたのは 天ざる(1,850円 2023年)です。手打ちのそばはコシがあって 蕎麦の風味が口から鼻へと抜けていきます。天ぷらの種類も豊富で ボリュームも問題ありません。

午後は諏訪高島城を散策

諏訪高島城

食後は 諏訪市役所隣にある 諏訪高島城を散策です。現在のお城は昭和の時代に修復されたものですが設計図を基に 忠実に再現されています。

写真に見えている冠木橋を渡り 冠木門をくぐって高島公園へと入っていきます。

諏訪高島城

高島公園内は 自由に散策できます。その一角にあるのが 続日本100名城に認定された諏訪高島城です。

諏訪高島城

〒392-0022 長野県諏訪市高島1丁目20-1 MAP

☎0266-53-1173

9:00~17:30(10月~3月 ~16:30)  【定休】年末年始・11月第2木曜

大人310円 小人150円

諏訪高島城

天守閣へ登ると素晴らしい展望が開けていて 遠くに諏訪湖を望むこともできます。

戸倉上山田温泉に到着

戸倉上山田温泉 千曲館

高島城を散策したあとは 岡谷ICから長野道を北進し更埴ICから一般道で戸倉上山田温泉を目指します。戸倉上山田温泉と言われることが多いですが 戸倉温泉と上山田温泉を合わせた総称で 今回宿泊した千曲館のように 両方の源泉を楽しむことのできる お宿もあります。

戸倉上山田温泉 遊子 千曲館

〒389-0821 長野県千曲市上山田温泉1丁目33-4 MAP

☎026-275-1111

千曲館宿泊や戸倉上山田温泉散策の様子は遊子 千曲館に宿泊して信州戸倉上山田温泉を満喫する(松濤閣 標準客室 69点)にて詳しく ご案内しています。

翌朝は 戸倉上山田温泉背後の荒砥城へ

荒砥城

翌朝は ホテル前のタクシー会社からタクシーに乗って 荒砥城を目指します。荒砥城までは 車で約5分。徒歩30分程度で行くことができます。

城山史跡公園 荒砥城

〒389-0822 長野県千曲市大字上山田字城山3509-1 MAP

☎026-275-6653(管理事務所)

9:00~17:00  【休業】年末年始

大人300円 高校生150円 中学生以下無料

荒砥城

荒砥城は 江戸時代のお城と違い 戦国時代の戦うためのお城なので 城というよりは 砦のようなものをイメージするといいでしょう。NHKの大河ドラマ撮影にも何回か使用されています。

荒砥

城内は 高低差があり 入り組んでいて 本丸に当たる本郭へたどり着くのは容易ではありません。

荒砥城

お城からは 千曲川流域の様子を望むことができます。戦国当時も ここからなら 下の戦況が手に取るようにわかって対応ができたことでしょう。そんな要衝であるため 川中島の戦いでは 上杉軍と武田軍が入れ替わり こちらの城を攻め取っています。

安曇野エリア 大町へ

ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

荒砥城の散策を終え ホテルへ戻ったあとは 高速 長野道を南に進め安曇野ICへ。そこからは 一般道へ白馬方面に再び北進。信濃大町で昼食です。立ち寄ったのは ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよんです。

ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

〒398-0001 長野県大町市平2020 MAP

☎0261-22-1530

ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

山の中にあるのですが さすがリゾートホテルです。館内に入ると ガラッとリゾート感漂う空間が広がります。

ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

ランチは 窓越しにゴルフ場を望むレストランbotanica(ボタニカ)でいただきました。

ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん

ランチにはカツカレー(1,000円 2,023年)をいただきました。観光地のこの雰囲気で この価格ならば妥当でしょう。もう少しボリュームが欲しかったですが…。

食後は扇沢駅へ

扇沢駅

食後は 車で約15分の扇沢駅へ。さすがに標高が高いので 気温がかなり低くなっていました。ちなみに駅構内のモニターで室堂(標高約2,450m)付近の状況を見ましたが 気温0.8度で一面の銀世界でした。

電気バスに乗車

関西電力 電気バス

以前は こちらの扇沢駅からは架線のあるトロリーバスで黒部ダムへ向かったのですが 今は全車 電気バスに置き換わっていました。こちらから トンネルで破砕帯を超えて黒部ダムを目指します(片道 所要約15分)。

黒部ダムに到着

黒部ダム

扇沢駅から電気バスに乗ること約15分で黒部ダムに到着です。到着後は 道は左右二手に分かれていて 方や60段の階段をくだりダムの堰堤へ。もう片方は 220段の階段を上がり展望台へ。ということで220段の階段を上って展望台へやってきました。

こちらからの景色は壮観そのものです。

黒部ダム

上った階段は降りるしかありません。展望台からは外階段を下りレストハウスを経由するとダム堰堤に出ることができます。この堰堤を渡ると黒部湖駅があり そこからケーブルカーに乗車すれば大観峰へ行くこともできますが 今回は時間も無いので ここから再び扇沢駅へと引き換えします。

移動の多い長野1泊2日でしたが 目玉となるものが多く 歴史とロマンを楽しむ旅でした。

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