道後の中心部から やや離れた場所の大型ホテル
道後プリンスホテルは 道後温泉本館がある道後温泉の中心部より約1kmほど離れた場所にあります。後述しますが 徒歩での散策はやや難しいものの 道後温泉エリアを散策することに対して それほど不便は感じない宿泊施設です。
〒790-0858 愛媛県松山市道後姫塚100 MAP
☎089-947-5111
道後プリンスホテルへのアクセス
道後プリンスホテルまでのアクセスは 自家用車の場合は 駐車場(有料)を完備しているので問題はありません。公共交通の場合は JR松山駅から写真の路面電車(市内電車)3系統 または5系統に乗車して終点の道後温泉駅を目指します。
写真は終点の道後温泉駅です。駅を出ると正面にからくり時計が見えています。
坊ちゃんからくり時計
道後温泉本館建設100周年を記念して1994年に設置されました。通常は8時~22時の毎時00分に本体が音楽と共にせりあがって坊ちゃんの登場人物が姿を現します。
土曜・日曜・祝日などは 30分に1回 この様子を楽しむことができます。
この からくり時計前より 道後プリンスホテルの送迎バスが15時~22時まで随時 出発しています。からくり時計から 道路を挟んだ向かい側には 道後プリンスホテルのゲスト専用ラウンジがあり チェックインorアウト前後に 荷物を預けて周辺を散策することも可能です。
レトロなボンネットは 道後温泉駅前と道後プリンスホテル間を往復しています。決まってはいませんが およそ10分間隔程度の運行。所要は片道3~4分となっています。夕食後の散策にも とても便利で 道後温泉本館から離れているものの不便は感じません。
宿泊したのは 乗務員用シングル
今回 宿泊した部屋ですが 一般用には ご案内されていない乗務員用の部屋となります。そのため 部屋には窓もなく 奥の壁は一面 鏡になっていました。
それでも お部屋には ユニットタイプのトイレがありました。が 久々のウォシュレット無しでした。ただ ホテルのホームページを見ると 一般的な客室はウォシュレットが完備されているようなので ご心配なく。
トイレの横に 申し訳程度の浴槽がありますが せっかくの道後温泉なので 大浴場や露天風呂へ行きましたので こちらを使うことはありませんでした。
充実したホテル設備やサービス
道後プリンスホテルに宿泊した際は 道後温泉を散策することも楽しみの1つですが 館内でも十分に楽しめるようになっています。写真は みかんボールの湯と書かれたキッズルームです。
愛媛といえば みかんが有名ということもあり 広めのボールプールが用意されていますので 小さな子供連れでも安心です。
また 近くには まんがの湯と題したエリアもあり 多くの漫画やマッサージチェアが置かれているので 夜の時間も あっという間に過ぎてしまいます。
みかんジュースの出る蛇口?
2階には フリードリンクエリアもあって 通常のソフトドリンク類はもちろん スムージーがあったり ポップコーンがあったりと バラエティも豊富。その中でも気になるのが 写真中央のオレンジジュースが出る蛇口。
こちらの蛇口をひねると 愛媛の都市伝説かと思われていた 蛇口をひねるとみかんジュースが出てくる…を体験できます。それも 何度でも無料です。飲み頃の冷えた みかんジュースが出てくる夢のような蛇口です。
この みかんジュースが出る蛇口については 各所に設置が進んでいて 味や品種のこだわりがあったりします。もちろん それらは有料での体験となりますので せっかく道後プリンスホテルに宿泊したのであれば 無料で体験しない手はありません。
夜には伊予水軍ショーも
夜には 館内にて 伊予水軍ショーも開催されています。太鼓・尺八・三味線のアンサンブルを楽しめるほか 愛媛松山が発祥とされる野球拳を本場で味わうことができます。
もちろん ジャンケンに負けても脱ぐことはありません。
広々とした大浴場と露天風呂
館内の3階には大浴場が 4階には多彩な露天風呂があって 十分に湯あみを楽しむことができます。また 道後温泉へ来たのであれば 道後温泉本館へ出かけて 入浴を楽しむというのもありでしょう。
夕食は宴会食 朝食はバイキングにて
今回 夕食は 宴会場でいただきましたので 通常の夕食とは やや違う内容になっているかもしれません。それでも 愛媛県産の真鯛や 徳島の阿波尾鶏・土佐高知のカツオたたき等 四国の美味しいものを1つの お膳で楽しむことができました。
朝食でも 地元の松山ウインナーや じゃこ天・瀬戸内ちりめん等 四国の美味しいものが集まっていました。また 自分で作る海鮮丼等もあり 楽しめる朝食です。時間帯によっては 混雑が厳しく 料理が取りにくい場合もあるので 混雑する時間帯は外した方がいいでしょう。
道後温泉の町巡りを楽しむ
温泉に浸かって 食事を済ませたら 手ぶらで道後温泉を散策しましょう。道後温泉本館の建物は 千と千尋の神隠しのモデルとも言われた建物で 道後温泉のシンボルとなっています。チェックアウト後でも 道後温泉駅前の宿泊者専用ラウンジに 手荷物を預けることが可能なので訪れたい場所の1つです。
写真は 道後温泉本館 夜21時頃の様子です。札止めが22時30分ですが まだ 入口に人が並んでいる状況です。この道後温泉については システムがちょっと難しいです。
神の湯に入浴するだけなら 大人700円ですが 2階大広間で休憩をすると 別料金となります。また かつては 天皇や政府要人のために造られた霊(たま)の湯 は高級感を味わうことのできる場所となっていて 休憩場所も 神の湯とは 違った趣があります。
道後温泉本館が混雑している時は 少し歩いた場所にある別館(椿の湯・飛鳥乃温泉)が穴場です。新しいながらも それなりの風情もあり 道後ならではの湯あみを楽しむことができます。
道後温泉を散策するなら楽しみたいのが 坊ちゃん団子です。3色の団子(抹茶・安納芋・餡子)からなっていて 様々な店舗で販売をされていますが それぞれの お店で 味も微妙に違っていたりします。自分に合った 坊ちゃん団子を探して お土産に持ち帰ってみるのもいいでしょう。
松山では 土曜・日曜・祝日には 写真の坊ちゃん列車が運行をしています。予約はできませんが 時間が合えば ぜひ乗車してみたい乗り物です。
道後プリンスホテル〜旬華趣湯 あったらいいな、が湧く湯宿〜の評価(各項目20点満点)
温泉・風呂(14点)大浴場も広く 露天風呂は種類が多い。ただ階層が違うので一度に楽しめることができれば嬉しい。
部屋・施設(11点)やや古さが隠し切れない。館内も迷路のようになっていて 迷子になる人もチラホラ。館内図や部屋の位置は しっかりと確認して部屋を出よう!乗務員部屋での評価なので 一般客室なら4~5点アップか?
夕食(14点)派手さは無いものの 土佐かつおや讃岐うどんなど 四国の名物を一通り味わうことができたのは嬉しい。
朝食(13点)朝一番の混雑する時間帯は 料理の補充や 人の流れ等 もう少し改善が必要か。品数はまずまず。メニュー構成も それなりに地域性が感じられる。
サービス・その他(18点)22時までホテルと道後温泉を頻繁に送迎バスが行き来をし 館内には みかんジュースの出る蛇口を無料で開放。広いキッズルーム等 館内だけでも十二分に楽しむことができる。
合計(70点)部屋の項目にも書いたが これは 乗務員用のシングルに宿泊した場合の点数であって 一般客室であれば もう何点かは高いと思われる。道後温泉本館周辺との距離感を不便に感じさせない宿の工夫を好評価したい。
旅ログ厳選の宿はこちら