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関西と九州を結ぶ 阪九フェリー 瀬戸内海航路 乗船記(デラックス洋室4名部屋 61点)

神戸・大阪と北九州を結ぶ阪九フェリー

神戸のポートアイランド・大阪 泉大津から北九州の新門司港を結んでいる阪九フェリーを往復利用してみました。この記事では そんな往復の様子を ご紹介していきます。

往路はせっつ号に乗船して神戸から北九州へ

写真が ポートアイランドにある阪九フェリーのターミナルです。木曜日の乗船だったので 出航は18時30分。パンフレットや公式HPでは フェリーターミナルへは 出航の1時間前までに来るよう書かれています。

実際は1時間前より乗船が始まります。なので 1時間以上前にフェリーターミナルには到着し 事前に受付をしておくと安心でしょう。今回は 日中に神戸観光を楽しんで 出航の1時間半前にフェリーターミナルで受付をしましたが このタイミングで最後の方でした。

今回乗船するのは2018年に就航した せっつ です。同航路には やまと が2020年より就航していて この両船が交互に運航しています。受付から30分あったので 船の写真を撮影してみましたけど 大きい船ですね。

1時間前から乗船開始

出航の1時間前となり 自家用車のまま乗船をします。以前は 運転手以外は徒歩乗船だったようですが 今は 同乗者も車両に乗車したまま乗船ができます。船に入ると そこは4階。そこから1つ上がった5階に車両を駐車しました。

エントランスロビーは5階

エントランスロビーは5階です。5階から7階まで吹き抜けとなっていて開放感があります。この写真の場所が 船内で滞在する上での中心となる場所となります。徒歩にて乗下船する場合も エントランスロビーが出入口になっています。車両を5階に駐車した場合は そのまま上下移動なく 船内の居住スペースへ移動することができます。

売店も5階

エントランスロビーには 売店があります。売店の脇にはインフォメーションがあって 船内の事で不明点があれば 気軽に問合せすることができます。

売店やインフォメーションは 出航時間にもよりますが 出航時は22:00または23:00まで 入港時は入港1時間前から入港時まで営業しています。

人気のふねこグッズ

売店は コンビニのような品揃えで 飲料やお菓子等はもちろん 神戸・大阪・九州のお土産など 品揃えは豊富です。中でも 売場の多くを占めているのが 阪九フェリーのキャラクター「ふねこ」グッズです。色々なものがあるので 記念に買ってみては いかがでしょう?インフォメーションでは 最近人気の御船印も販売しています。

朝は船内焼き上げのパンも人気

朝は船内で焼き上げたパンが売店前で販売されています。人気の商品は無くなってしまうことも…。心配な場合は 乗船時に売店で予約をすれば 翌朝 売店で受け取ることも可能です。

乗船時のみのお楽しみ

乗船時には 売店前で こちらも船内で焼き上げたシュークリームやアップルパイも販売していて こちらは人気の商品となっているので 見つけたら購入をおすすめします。今回はクッキーシューを見つけたので購入しました。

ゲームコーナー

船内5階には 簡易のゲームコーナーがあります。トラックドライバーが多いせいか スロット・パチンコでエリアの半分を占めていて あとはクレーンゲームという偏った構成となっています。

キッズルーム

写真は 同じく5階にあるキッズコーナーです。キッズコーナーとは言うものの 特にこれといったものはなく 乗船時には トムとジェリーがずっと放映されていたくらい。子供連れの場合は 基本的には 個室を予約し 船内で遊ぶ方が良さそうです。

レストランは6階

レストランは6階にあります。フェリーによっては バイキングスタイルの場合もありますが 阪九フェリーの場合はカフェテリア方式となっていて 並んでいる料理から お好みのものを取って 最後に精算をします。

今回は 大分名物のチキン南蛮(680円)と貝汁(280円)にご飯(大)(270円)という3点を選びました。やや高い印象ですが 瀬戸内海を眺めながらの お食事は なかなかできることのできない経験なので おすすめです。ステーキ等の鉄板メニューもあって なかなか人気です。電子レンジもレストラン内にあるので 温めなおすこともできます。

大浴場は7階

7階には大浴場があって 阪九フェリーの場合は 大浴場に露天風呂が併設されています。乗船時から夜は22:00まで。入港時は 入港1時間前から朝風呂を楽しむことができます。露天風呂からは 橋の通過や 通過する島々や陸の灯り。見上げると満天の星空を眺めることができます。大浴場前には 赤・黄・青で混雑を知らせるランプが点灯しているので 利用時の参考にするといいでしょう。

部屋は5階のデラックス洋室4名部屋

こちらが 部屋の入口です。乗船受付の際に渡されたQRコードをかざして中に入ります。QRコードを紛失した場合は 売店横のインフォーメーションで再発行することも可能です。

今回はデラックス洋室4名部屋を予約しました。エントランスロビーと同じ5階フロアなので とても便利です。写真は せっつ・やまとの部屋です。部屋に入ると カーペットになっていて 手前で靴を脱ぐスタイルです。

こちらが いずみ・ひびきのデラックス洋室4名部屋です。一見すると同じように見えますが 床はカーペットではなく 特に靴を脱ぐ場所が無いので 土足のままなのか グループでルールを決めて 土禁エリアを決めるといいでしょう。

せっつ・やまと の方が カーペットで横になることもできるので 寛げました。部屋に洗面台はあるもののトイレや風呂はありません。トイレは部屋の外で共有となりますが 特に不便は感じませんでした。

ベッドは中央の階段を挟んで両側に2段ベッドがあります。それぞれにカーテンが付いてるので独立性も確保できます。各ベッドにはコンセントとライトがあります。せっつ・やまとはタッチ式で3段階の調節ができますが いずみ・ひびきはオン オフのみでした。

今回不評だったのが この枕。柔らかく薄いまくらで 慣れないと なかなか寝付けそうにありません。枕が変わると寝付けないかたは 持参した方がよさそうです。

アメニティとしては スリッパ・浴衣・歯ブラシ・フェイスタオルはありますが バスタオルはありません。また 浴衣・スリッパでパブリックスペースへは出ないようにしましょう。

女性の場合は 先着10名様で写真の色浴衣も用意されています。まずは インフォメーションに声を掛けてみてはいかがでしょう?

部屋には テレビがあって 陸地が近い場合には テレビ放送を見ることもできますが 航海中は 画像が乱れることが多いので 視聴にはストレスを感じるかもしれません。そんな時は航路表示がおすすめ。船の居場所を表示できるので 夜中に目が覚めた時の状況確認のためにも こちらを常時映しておくといいでしょう。

お部屋の窓からの景色はこんな感じ。ちょっと視界を遮る壁がありますが 部屋からでも それなりに景色を楽しむことができます。

こちらは 復路 ひびき乗船時に部屋から外を撮影してみました。壁が無ければ こんな感じで うみを眺めることができるでしょう。

給湯室もあり

船内には給湯室もあります。お湯はもちろん冷水器もあるので 冷たい水が飲みたい時も 利用できます。大浴場の更衣室にも冷水器が設置されています。

それでは そろそろ出航です

船内探検やお部屋でゴロゴロしているうちに出航時間が近づいてきました。7階から外のデッキに出ることができるので 外に出てみます。船のファンネル(煙突)が見えていますが とても大きくて圧倒されます。時間になると ゆっくりと船がターミナルから離れていきます。船が動き始めましたが 全くと言っていい程 揺れは ありません。

メインイベントは明石海峡大橋通過

瀬戸内海航路の船は 明石海峡大橋・瀬戸大橋・しまなみ海道の来島海峡大橋の3つの橋を通過していきます。その中でも 明石海峡大橋の通過は ぜひともデッキで見たいイベントとなります。神戸を出航して1時間。夕陽が沈もうとしている頃ですが 明石海峡大橋が近付いてきます。

さらに近づいてきました。主塔の高さは海面から約300mと東京タワーに匹敵します。そんな明石海峡大橋が目前に迫ってきます。

まさに 明石海峡大橋の真下を通過しようとしています。写真では 奥に淡路島が見えています。

船のファンネルが明石海峡大橋とすれすれで通過していきます。通過の際は 乗船客も盛り上がります。

無事に明石海峡大橋を通過しました。この後 瀬戸大橋や来島海峡大橋の通過は 深夜となるため 可能ならばデッキで見たいところですが…明日に備えて 部屋でゆっくりと寝ることにします。

眠れない時は 船内各所にあるスペースで寛いでみるのもいいでしょう。乗船時間は約12時間。時間はたっぷりとあります。

朝には北九州新門司港に到着

朝7時。気が付くとフェリーは北九州の新門司港に到着しようとしていました。長いようであっという間の12時間の船旅。寝ている間に 人も車も移動できるというのはいいですね。

帰りは北九州新門司港を17時30分に出航

帰りは 北九州新門司港を17時30分に出航する ひびき に乗船をして大阪の泉大津港を目指します。こちらも乗船時間は約12時間。ただ 橋の通過時間が夜遅いことと 明石海峡大橋の通過も朝5時前。そんなこともあって こちらは 部屋でゆっくりと過ごし ぐっすりと睡眠をとることができました。

朝6時に泉大津港に到着

朝の6時に大阪 泉大津港に到着です。この時間に出発をしてもいいのですが…さすがに朝も早いので 船内でゆっくりしたい。そんな時には おすすめのプランがあります。

ステイプラン

車両乗船時間前(出航1時間前)までに受付で「ステイプラン」を希望すると台数限定ですが 無料で船内滞在時間を延長することができます。

ステイするお客さんは少ないので 人の少ないデッキを朝のお散歩です。

朝焼けの泉大津大橋を見ることもできました。

ちなみに ステイプランを利用すると 7時20分頃まで下船することはできません。ただ 船内の施設は利用可能です。売店をゆっくりと見ることもできますし 大浴場も広々と利用できます。レストランも営業しているので ゆっくりと朝食を楽しむことができます。

朝から忙しく用事がある場合は別ですが このステイプランは案外と知られておらず 穴場プランとして おすすめです。

関西と九州を結ぶ瀬戸内海航路のフェリー移動は超おすすめ

阪九フェリーの評価(各項目20点満点)

温泉・風呂(14点)温泉ではないものの 船内に露天風呂があって星空や海を眺めながら入浴が楽しめるのは 他で体験できないもの。

部屋・施設(14点)往路の せっつ は新造船なので各施設は新しい 部屋にトイレが無く共同なのは…。これも部屋のランクを上げれば解決できる。

夕食(10点)カフェテリア方式で好きなものを選べるが 今回食べた揚げ物も これは明らかに冷食。船内に それほどのクオリティを求めるのは酷だが…ここは公平に。

朝食(8点)入港1時間前の忙しない時間に食べる朝食だが 値段の割に簡易朝食な感じ。陸に上がってから改めて食べる方がいいかも。

サービス・その他(15点)起きている時間には 明石海峡大橋の通過をデッキで見ることができるなど 一般の宿に宿泊したのでは味わえないような唯一無二の宿泊体験ができる。

合計(61点)初めての長距離フェリー乗船だったが 心配の船酔いもせず クルーズ旅を満喫できた 部屋のランクを上げていけが さらなる高得点が期待できそう。

今回は 瀬戸内海を航行する海を航行する阪九フェリーに 往路は神戸ポートアイランドから 復路は大阪の泉大津港まで 往復乗船してみましたが 心配した船酔いも 全くといっていい程 揺れず 普段とは違う移動手段で 寝ている間に九州と関西を移動できる。初めての乗船でしたが これを超おすすめです。

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