軍港の町「横須賀」の魅力を満喫する旅
神奈川県 三浦半島にある軍港の町「横須賀」ですが 案外と行ったことが無いのではないでしょうか?アメリカの第7艦隊の母港でもある 横須賀を巡る日帰りのモデルコースをご案内していきます。
横須賀までのアクセス
横須賀まで公共交通の場合はJR横須賀線の横須賀駅が便利。京急本線には 横須賀中央という駅がありますが 軍港巡り等の観光をするためには汐入駅の方が利便性は良さそうです。
自家用車の場合は 横浜横須賀道路の横須賀ICから本町山中道路(令和4年3月21日から無料)を経由すると10分程で 横須賀の中心部までアクセスできます。東名高速 横浜町田ICから約1時間。東京都心からも 首都高速を経由して1時間。横浜中華街からも約40分と 案外と交通アクセスに優れていることが わかります。
横須賀観光の目玉と言えば軍港巡り
横須賀観光で1番の目玉と言えば 軍港めぐり遊覧船でしょう。
〒238-0041 神奈川県横須賀市本町2-1-12 MAP
☎046-827-6616
11:00~15:00 毎時00分に出航 ※土日祝のみ10:00の便あり
料金 大人2,000円(1,800円) 小人1,000円(900円) ()は平日料金
使用される船は 250名が乗船できる2階建ての船で 1階はエアコンが効いた室内で着席しながら 2階は 潮風を感じながら立ち席での鑑賞となります。
こちらが1階の様子です。もちろん窓側に座ればよく見えるのですが 港を出て戻るまで 右にも左にも 多くの艦船を見ることができます。写真のような空いている状況であれば 実は中央列の席が 両方見えて穴場だったりします。
出航すると アメリカ第7艦隊の母港や 海上自衛隊の艦船を間近で見ることができます。その日に どんな船をみることができるのかは 乗船してみないと わかりません。艦船の移動情報は軍部の機密情報に当たるため 公表もされていません。
停泊している艦船の中でも 見てみたいと言えば空母でしょう。第7艦隊と言えば 言わずと知れた 空母ロナルド・レーガンですが あいにく この日は任務のため横須賀で見ることはできませんでした。
その代わりに見ることができたのが写真の ヘリコプター搭載型護衛艦いずも です。全長248m。現在は改装工事中で 今後は戦闘機の離発着もできるようにするとのこと。
こちらが いわゆる「イージス艦」と呼ばれる艦船です。レーダーの目を持ち ミサイル防衛を得意としています。その射程は驚きの半径450kmとのこと。つまり この横須賀の海にいながら 北は秋田沖 西は兵庫県辺りまでをカバーしているのだとか。
ちなみに この日は珍しく 写真のように新旧のイージス艦がそろい踏みでした。違いがわかりますか?
こちらが 日本の最新護衛艦くまの です。表面がツルツルですよね。これは 相手のレーダーに映りにくくしていて ステルス性が高いのだそうです。
遊覧の途中で とても狭い水路を通る時があります。これが新井掘割水路です。こちらは 元々は1つの半島だったのですが 明治22年に当時の日本帝国海軍が その威信を掛けて 人力で掘った水路です。これによって 横須賀湾から長浦港まで半島を回り込まずに 直線で抜けることができるようになりました。これによって 分断された陸地は吾妻島と名前を変え 現在はアメリカ海軍の管理下となっています。
長浦港に移動すると 潜水艦を見ることができました。それも艦上に人が整列しているのは 大変珍しいシーンで 出航時 または 帰航時にしか見ることができません。潜水艦は秘匿性が高い任務のため 船体に艦船番号が記載されていません。そして 潜水すると 意外なことに 全く揺れが無いのだとか…。船体の揺れの原因は 波や風なので 潜航してしまうと その影響を受けず 驚くほど穏やかなのだそうです。
今回は こんな珍しい船を見ることができました。南極観測船しらせ です。砕氷船と呼ばれるもので 海氷の上に乗りあげ 自らの重みで砕きながら前へ進むのだそうです。この船は一度出航してしまうと半年ほど戻ってこないのだとか。こちらは 自衛隊の所属ながら 視認性を良くするために オレンジ(国際救難色)の船体となっています。
写真も珍しい試験艦あすか です。にしても 軍艦は写真に撮りにくいですね。というのも 視認性を悪くするために その国の海の色に合わせた船体色になるそうです。まぁ 艦船が見えやすいと すぐに攻撃目標になってしまいますからね。
メルキュール横須賀でフレンチのランチコース
11時00分に出航したYOKOSUKA軍港巡り遊覧船は 予定通り45分の船旅を終えて 元の汐入へと戻ってきました。汐入桟橋から 歩道橋で国道16号を渡った先にあるのがメルキュールホテル横須賀です。こちらの19階にあるレストランで フレンチのランチコースをいただきます。
〒238-0041 神奈川県横須賀市本町3-27 MAP
☎046-821-1594
今回はソレイユコース(2,800円)をいただきました。まずは 前菜からです。19階から 横須賀の港を見下ろしながら いただきます。
メインは お肉 または お魚からチョイスすることができます。ということで 肉料理にしました。豚肩肉が美味しいこと…。
最後にデザートとコーヒーをいただいて ゆっくりと1時間のランチを楽しみました。食後は10分ほど移動します。
横須賀らしく海軍カレーのランチもおすすめ
横須賀と言えば 海軍カレーも名物です。今の海上自衛隊にも引き継がれていますが かつての海軍では 海上に出ると変わらない景色で曜日感覚が無くなってしまう事を矯正するために 金曜日の昼食をカレーとしていました。カレーを食べることによって 変わらぬ仕事・変わらぬ景色でも 曜日感覚を取り戻すことができるのです。そんな 海軍時代のカレーを再現して食べさせてくれるのが 横須賀海軍カレー本舗です。
〒238-0007 神奈川県横須賀市若松町1-11-8 MAP
☎046-829-1229
11:00~16:00(土日祝~20:00) 年中無休
横須賀海軍カレーは 下のリンクより お取り寄せが可能です。
※横須賀海軍カレー本舗の商品ではありません。
記念艦三笠を見学
最新鋭の艦船を見て 美味しいフレンチのランチを食べた後は 車で10分ほど移動して記念艦三笠へ。
〒238-0003 神奈川県横須賀市稲岡町82-19 MAP
☎046-822-5225
9:00~17:00(4~9月~17:30 11~2月~16:30) 休艦日 12月28日~31日
一般600円 高校生300円 小・中学生 無料
自国の独立を守るために勇敢な戦いを繰り広げた イギリスのヴィクトリー・アメリカのコンスティチューションに並ぶ 世界の3大記念艦の1つとされている日本の艦船 三笠です。
日本とロシアが戦った日露戦争(1904年2月-1905年9月)で 当時 世界最強と言われていた 大国ロシアのバルチック艦隊を破った日本帝国海軍の旗艦です。その三笠が復元され この地で展示されています。
艦船に設置された砲台の一部は動かすこともできます。日露海戦のVRシミュレーター等もあり 当時の状況を偲ぶことができます。
この記念艦三笠の脇には 猿島行きの船乗場があり 最近 人気の猿島散策もおすすめです。
三浦半島のお土産をお買い物
横須賀をはじめとした三浦半島のお土産や農海産物を購入できるスポットです。最近館内がリニューアルされ 飲食ができる店舗も増えました。こちらで 昼食や早めの夕食を取ってもいいかもしれません。
〒238-0005 神奈川県横須賀市新港町6 MAP
☎046-823-1015
10:00~20:00 年中無休
飲食はフードコートスタイルになっていて 窓側の席からは 遠目に海を眺めることもできます。
リニューアルされて 農海産物の販売エリアは狭くなりましたが それでも新鮮な商品が並びます。三浦半島だけでなく 横浜のお土産も一部置いているので お土産選びにもこまりません。ゆっくりと1日 海軍の町を散策してみませんか?
横須賀だけでなく三崎もめぐる日帰り旅
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