世界遺産をめぐる広島の観光プラン
中国地区の主要都市 広島には 日本三景の1つ 安芸の宮島と 世界平和の一大聖地 広島平和記念公園という2つの世界遺産があります。今回の記事では その2つの世界遺産を巡るプランをご紹介します。
広島港から高速船で秋の宮島へ
写真は広島港の旅客ターミナルです。日本三景の1つ 安芸の宮島へは 通常 宮島口からフェリーで往復するルートが選ばれますが 今回は 広島港から高速船に乗船して 安芸の宮島を目指します。JR広島駅から広島港までは 路面電車で乗り換え無しの約30分程でアクセスが可能です。そのほか 広島平和記念公園と宮島を直接結ぶひろしま世界遺産航路もあります。
今回は11時25分発の高速船に乗船して安芸の宮島を目指します。途中 グランドプリンスホテル広島を経由していきます。ホテル出発あとは 左手に安芸小富士とも呼ばれる似島を眺めながら 瀬戸内の穏やかな海を進めていきます。
安芸の宮島に到着
広島港を出発して約30分。12時前に安芸の宮島に到着です。ちなみに 宮島へ入島する際には 訪問税(1人100円)が必要で 往路の乗船券を購入する際に 併せて徴収されます。
まずは腹ごしらえを…
ということで 宮島港から 表参道商店街を進み鳥居屋さんで昼食をいただくことにしました。
〒739-0557 広島県廿日市市宮島町492 MAP
☎0829-44-2200
8:30~17:00 年中無休
広島に来たら食べたいグルメの1つが カキフライです。今回は そんなカキフライのお膳をいただきました。
大粒のカキフライが3つ。揚げたてでサクサク。中はフワッと揚げられています。お好みでソースやタルタルソースをつけていただきます。やはり粒が大きいので 食べ応えが違います。
1階のお土産店では 宮島ならではの お土産が所狭しと並んでいます。その中で一番人気は やはり もみじ饅頭。宮島を散策していると 様々な もみじ饅頭を見かけることができます。油で揚げた 揚げもみじや クロワッサン生地のもの。中も定番の小豆や抹茶だけでなく チョコやチーズまで バラエティに富んでいます。
最近話題の生もみじ
そんな 広島銘菓の もみじ饅頭が最近 新たな進化をしたそうで それが にしき堂の 生もみじです。
写真は6個入りのもので 抹茶2個・つぶ餡2個・こし餡2個のセット。
こちらの 生もみじは 小麦粉を使用せずに米粉でつくられているとのこと。もっちりとした生食感で オーソドックスな もみじ饅頭とは 全く別物の新銘菓かもしれません。
にしき堂の生もみじ等 広島の 各種お土産や名物は 下のリンクより お取り寄せが可能です。
午後は 世界遺産の厳島神社を拝観
宮島の観光スポット 世界遺産の厳島神社です。平安時代に 平清盛が信仰をしていて 現在の社殿を造営したと言われています。
大鳥居
こちらが高さ約16mという国内最大級の大鳥居です。主柱の根回りは約10mといい 潮の干満で流されないように 約4トンの小石が中に仕込まれているそうです。通常は 海の中に立つ大鳥居ですが 干潮の際には 大鳥居の下を歩いてくぐることも可能です。
こちらが 厳島神社の能舞台です。こちらで能が催されることもありますが 通常は 本殿前の高舞台で催されます。
写真は 国宝の西回廊と重要文化財の反橋(そりばし)です。回廊は 歩く時に その枚数を数えてみると 柱から柱までの枚数は全て8枚。柱の数や 石灯籠の数は108と 境内はあらゆる「8」や「108」に囲まれていることがわかります。また 床板をよく見ると 隙間が多く見られます。これは 満潮時に 海水を流れやすくすることで 建物を守る仕組みなのだそう。また その隙間から よく見ると 床板が 下にもう1枚見えます。
実は 国宝の上をそのまま 一般の観光客が歩くと傷んでしまうので 国宝の床板の上に もう1枚床板を敷いて その上を 観光客が歩くことで 損傷から守っているそうです。
こちらは 東回廊から見える五重塔です。その左手には 豊臣秀吉を祀った豊国神社(千畳閣)が見えています。また 写真中央左に 小さな池がありますが これが干潮の時だけ見える鏡池です。
鏡池は 干潮で境内が干上がったとしても 決して水が途絶えることはなく湧き続けています。そして この水は淡水とのこと。この珍しい現象は厳島八景の1つとされています。干潮時は探してみてください。
フェリーで宮島口へ
約3時間ほど宮島を散策して 今度はフェリーに乗船して 瀬戸内海を渡っていきます。
宮島と宮島口へは JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2社が随時運行しています。
運賃(片道1人200円)も同額 運航間隔もほぼ同じとなっています。違う点といえば JRフェリーの宮島口発9時~16時は大鳥居便として 大鳥居へ船が近づいていきます。
大鳥居と厳島神社を船から眺めたい場合はJR便を 時間を短縮したい場合は 宮島松大汽船の利用を推奨します。
宮島口へと到着しました。宮島口を出ると 目の前に路面電車の駅が見えます。この宮島口から広島市内までの所要時間は約60~70分です。一方 少し歩いたJR宮島口駅から広島駅までは約25分。時間を優先するならJR。ゆっくりと広島の風景を味わうなら 路面電車の利用がいいでしょう。ちなみに広島平和記念公園へ行く場合は どちらのルートでも ほぼ所要時間は同じです。ならば 運賃の安い路面電車でゆっくりと行くのもいいでしょう。
広島平和記念公園を散策
宮島口を出発して約1時間。広島の一大聖地 広島平和記念公園に到着です。公園内の様々な石碑を見てまわるだけでも 1時間近くは散策に必要です。広島平和記念資料館を見学する場合は 夕食やホテルの場所によって検討しましょう。営業は 夜までやっているので ゆっくりと見学して 広島の夕食に舌鼓を打ってから ホテルへ入るのもいいでしょう。
広島平和記念公園から川を挟んで反対側には 原爆ドームが見えています。この地で多くの方が亡くなったのだということを感じずにはいられません。地上で爆発させれば ここまで被害が大きくならなかったものを空中で爆発させたので 被害が甚大となりました。その証拠が原爆ドームなのです。真上で爆発し真上から下方向に爆風が吹いたため 建物は被害を受けずに 屋根は下に外れ 骨組みだけが残っています。これは 控え目に言っても多くの民間人が巻き込まれることを認識していた戦争犯罪と言って過言では無いでしょう。
広島平和記念公園から歩いて5分の宿泊施設