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宿泊者しか参加できない 雅叙園アートツアーとは?

宿泊者限定の 雅叙園アートツアー

東京の目黒にある ホテル雅叙園東京。こちらは日本で初の結婚式場で館内に入ると招きの大門をはじめ 廊下の飾られた一枚板ほ彫った花魁街道 1億円のトイレなど アート性の高い施設として知られています。

ただ それだけを見てホテル雅叙園東京へ行ったつもりになっていませんか?やはり宿泊してみて初めてわかる魅力というものがあります。今回は ホテル雅叙園東京に宿泊した人しか参加できない「雅叙園アートツアー」の様子をご紹介します。

ホテル雅叙園東京

〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1 MAP

☎03-3491-4111

ホテル雅叙園東京宿泊の様子は ホテル雅叙園東京 宿泊記(エグゼクティブスイート80㎡ ラウンジアクセス付)にてご紹介しています。

ツアーは朝9時にスタート

雅叙園アートツアーは原則として毎日開催されています。ただ 土日祝は館内の結婚式等で利用する関係で45分間となっています。今回は平日の参加だったので倍の90分かけてゆっくりと館内を巡ります。

まずは エレベーターに乗って5階の婚礼フロアまで上がります。写真は まだ誰もいない1階の様子ですが 恐らく宿泊したことが無いと この景色も見たことはないと思います。

5階は婚礼のフロア

こちらは 婚礼が行われる神殿への廊下です。ここも ただ通過してしまうのはもったいないですよ。天井を見上げれば 天井画があります。これは 1階にある壁画と製作された時期はほぼ同じとのことですが 人の手が触れないこともあって 綺麗なまま残されています。また自然光が障子超しに入り込んできていますが この障子に施された組子細工が素晴らしいんです。

こちらが その組子細工を拡大したものですが 継ぎ目をよく見てください。釘はもちろん 糊も使用していない芸術作品なんです。この先 宴会場なんかにも普通に この障子がありますけど これをそのまま誰もが見られるようにしているのが凄いですね。ただ 今は これを修復できる職人が少なくなってきているようです。

神殿は2つ

ホテル雅叙園東京には 天穂殿と大巳殿と2つの神殿があって 写真は天穂殿の前室(挙式前のつなぎの間)と呼ばれる場所です。周囲は新郎新婦や将来に向けて縁起のいい絵に囲まれています。

こちらが 大巳殿の前室です。実は ホテル雅叙園東京において 一番大きいとされる壁画はここにあります。なので この大巳殿に参列した人か このアートツアーに参加した人しか この壁画の実物を見ることはできません。

大巳殿

こちらが 大巳殿の神殿内です。新郎側の壁には大海原に羽ばたく 縁起の良い鶴が壁画で表現されています。こちらの大巳殿は この壁画に圧倒されます。

宴会場がある4階フロアへ

4階へと降りてきました。こちらは宴会場フロアです。やはり こちらでの宴席に呼ばれないと 入ることのできない場所です。こちらが その宴会場の入口です。壁の上部が彫刻による壁画&天井画。壁の下の部分は螺鈿細工が一面に施されています。ここから靴を脱いで宴会場エリアへと進みます。

素晴らしい宴会場!と言いたいところですが こちらはホワイエです。いわゆるロビーですね。ここで宴会ができそうな雰囲気です。壁や天井のいたるところに芸術が散りばめられています。

壁画の秘密

ちょうどホワイエの写真にこの壁画が映り込んでいたので この壁画についてご案内しましょう。立体感が感じられますけど そもそも雅叙園の壁画って何で作られていると思いますか?漆喰…と思われたり 板を張り合わせて立体感を出していると思われている方もいらっしゃいますが これは 1枚の板から掘り出された彫刻なんです。

そして彫刻によって立体感が表現されているので こんな見方もできます。上の写真で手前の女性ですが横顔が見えていますよね?

ただ 場所を動いて見てみるとどうでしょう?顔が全部見えますよね?こういった表現ができるのも素晴らしいんですけど 1階の壁画を含めて ここまで見ていただけていないでしょう。そして 昭和初期に作成されたという壁画ですが この女性に注目すると ここ最近のグッズを持っているようです。そうスマホケース!

と 言いたいところですが こちらは手鏡だそうです。雅叙園ガイドの方の持ちネタでした(笑)

竹林の間

こちらが中宴会場「竹林」です。豪華な格天井とお客様の入口頭上には 雅叙園のシンボル「孔雀」が描かれています。

こちらの宴会場ですが MISIAさんの♪逢いたくていまのMV撮影にも使用されています。途中に 違う部屋も出てきますが そちらは小宴会場「牛若」です。

竹林のお部屋はモデルルームとして 婚礼用の支度がされていました。ここに披露宴で呼ばれた時には いったい幾ら包めばいいんでしょう?呼ばれてもいないので 余計な心配までしてしまいます。

1階のレストランエリアへ

1階のレストランフロアまで降りてきました。これからはレストラン内を見学していきます。このエリアであれば ホテル雅叙園東京に来て レストランでお食事をすれば見ることはできるでしょう。

まずは 中華料理の「旬遊記」からです。この宴会場は日本の近代建築において重要なジョサイア・コンドル氏の建築によるものです。彼の作品としては 鹿鳴館もありますが それほどのレベルの場所で 今も宴席ができるということが凄いと思います。

そして 隣のお部屋にある こちらの回転テーブルですが 現存する日本最古のものとのこと。それも現役で活躍中です。テーブルも含めた素晴らしい螺鈿細工ですが 所々に穴が空いているような黒い部分がありますよね?これ…タバコの吸い殻が落ちた跡だそうです。今は禁煙となっていますが かつては宴席中に喫煙ができたので その際にタバコが落下して螺鈿細工に穴が空いてしまったとか…これだけの芸術作品が…。

日本料理の渡風亭へ

こちらは 雅叙園の1階を歩いていると「えっ?」って思いますよね。屋内なのに茅葺き?と。日本料理の渡風亭です。スタッフの方に聞いたら 実は茅葺きではなくグラスファイバーとのことで 定期的な葺き替えは必要ないそうです。

こちらの渡風亭では 基本的にグループ毎に個室が用意されて その個室をいくつか見せていただいたんですが 中でも驚いたのが写真のお部屋です。部屋の全面が螺鈿細工です。庶民だと壁のアートに圧倒されて 料理が喉を通らなくなりそうですが…。

最後は1億円のトイレ

最後は 一般の方も利用できる1億円のトイレです。中に入ると川が流れていて 橋で渡って用を足すエリアに入っていくんです。トイレですらアートに溢れていることに驚きです。このように ホテル雅叙園東京では 保存した方がいいようなアートが 手に触れられる状況で 普通に存在しています。パブリックスペースもいいですが せっかくなら宿泊をして 雅叙園全体を満喫してみてください。

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ホテル雅叙園東京

ホテル雅叙園東京の宿泊した様子については ホテル雅叙園東京 宿泊記(エグゼクティブスイート80㎡ ラウンジアクセス付)にて紹介しています。

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