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「今行ける能登」復興途上の能登半島を巡る1泊2日|千里浜・妙成寺・和倉温泉の旅

能登半島地震から1年半、復興途上の能登へ

令和6年能登半島地震と豪雨被害|現地の“今”を知るための1泊2日旅

令和6年1月1日に 石川県能登地方においてマグニチュード7.6という地震が発生し 能登半島では最大震度7という大きな揺れを観測しました。その発災から10か月にも満たない9月には 能登半島豪雨が発生。能登半島に大きなダメージを与えることとなりました。

それから1年半。令和8年4月初旬に 復興途上にある能登半島へ1泊2日で 出かけてきましたので その様子を ご案内いたします。

千里浜なぎさドライブウェイを走る

金沢市の北部から奥能登の玄関口でもある穴水までを繋ぐ無料の自動車専用道路「のと里山海道」にて 能登半島の西側を北上していくのですが 今浜ICと千里浜ICの区間では 別途 平行して千里浜なぎさドライブウェイを通行することも可能です(高波時は規制あり)。

日本唯一の“砂浜を走れる道路”|大型バスも走れる理由とは?

千里浜なぎさドライブウェイとは 日本で唯一 一般の車両が公に走ることができる砂浜の道路です。通常 砂浜を自動車で走ろうとするとスタックしてしまい身動きがとれなくなってしまいます。しかし ここ千里浜では 砂の粒子が均一に細かく 適度に湿っているため 砂が引きしめられているため車両の通行が可能となっています。そういったこともあり 写真のように大型バスで走行することも可能です。

能登千里浜レストハウスで買い物

今浜ICから能登千里浜ドライブウェイに入り 千里浜IC入口を通過すると「千里浜なぎさドライブウェイ終点」の看板が見えてきます。ここにある施設が能登千里浜レストハウスです。

能登の海産物・特産品が揃うスポット

千里浜なぎさドライブウェイ終点すぐ脇にある観光施設で 地産地消の能登カキを提供しているレストランや 能登各地の お土産を販売しています。

能登千里浜レストハウス

〒925-0054 石川県羽咋市千里浜町タ4-1 MAP

☎0767-22-2141

10:00~17:00 年中無休

館内に入ると まずは広い お土産コーナーが広がっています。飲食スペースは 写真の右奥方向となります。

道の駅のと千里浜との使い分け

お土産コーナーには 能登をはじめとした石川県の海産物・特産品、お菓子などが多く並んでいます。近くに道の駅のと千里浜もあって この2か所によれば 能登地域における たいていのお土産を揃えることは可能です。

能登随一の大伽藍・妙成寺を参拝

能登千里浜レストハウスから車で約15分。能登随一の大伽藍を持つ妙成寺へやってきました。

金栄山 妙成寺

〒925-0002 石川県羽咋市滝谷町ヨ-1 MAP

☎0767-27-1226

大人500円 小・中学生300円

8:00~17:00(11月~3月 ~16:30) 年中無休

11の重要文化財を有する名刹

妙成寺

4月初旬ということもあって 境内の桜は満開でした。受付を済ませ 妙成寺の境内へ進んでいきます。

妙成寺

受付を済ませて進むと すぐ先の左手に 国歌にうたわれる「さざれ石」があります。さざれ石とは 小さな石が 長い年月をかけて固まり 大きな岩になったものを指します。君が代の中にも歌われ縁起の良い神聖な石とされています。

妙成寺

さざれ石から池を挟んで反対側にある建物が浄行堂(手水舎)です。こちらで清めてから拝観をします。その先 階段奥に見えているのが 国の重要文化財にもなっている 寛永2年(1625年)建立の仁王門です。

妙成寺

仁王門をくぐると見えてくるのが 高さ約27mの五重塔です。こちらは 元和4年(1618年)に建立された 北陸唯一の五重塔で こちらも国の重要文化財に指定されいます。

この他にも 境内には慶長19年(1614年)に建立された本堂や 妙成寺最古の文禄2年(1593年)建立の庫裡(くり)など 合計11点の国指定の重要文化財があって 見どころの多い お寺です。

名物「ひやしあめ」を味わう

妙成寺

一通り参拝を終えたあとは 第一駐車場内にある 妙成寺茶屋に立ち寄りをします。

妙成寺

甘酒も名物のようですが「ひやしあめ」も名物ということなので こちらをいただいてみたいと思います。夏季はひやしあめ ですが 冬季は あめ湯として販売されています。

妙成寺

プラカップで提供されるので テイクアウトもOKです。無添加の麦あめを霊水(境内の湧き水)で割った ありがたい 飲み物です。そこに少量の生姜が加えられ レモンが浮かんでいます。のど越しもよく すっきりとした甘さで とても美味しくいただきました。

休暇村能登千里浜で1泊

源泉かけ流しの温泉

妙成寺での参拝を終えたあとは 再び 千里浜に戻り休暇村能登千里浜で1泊です。

休暇村 能登千里浜

〒925-8525 石川県羽咋市羽咋町オ70 MAP

☎0767-22-4121

源泉かけ流しの温泉を楽しめる宿です。今回は 2階の洋室ツインで1泊です。

宿泊の様子は 下のリンクにてご紹介しています。

郷土色豊かな朝食ビュッフェ|おにぎりの里・中能登町の文化

休暇村能登千里浜の近く 中能登町では 遺跡から日本で最古とされる おにぎりの塊が出土していて おにぎりの里と呼ばれています。そんなこともあって 朝食ビュッフェでは ライブキッチンに 多くの おにぎりが並びます。なかでも こんか(いわし)バターは ご飯との相性が抜群。スイーツには 加賀名物車麩のフレンチトーストが登場。それ以外にも 金沢おでんがあったりと 郷土の味が楽しめる宿でした。

和倉温泉へ移動|加賀屋運営「とと楽」へ

震災後に誕生した新スポット

2日目は 能登千里浜から車で1時間。和倉温泉までやってきました。和倉温泉と言えば プロが選ぶ旅館で 1位とされていた加賀屋がある温泉地です。今回の能登地震では この加賀屋だけでなく 多くの旅館が 震災から1年半を過ぎた今でも休業となっています。

その中で 加賀屋が 2026年4月3日(金) 和倉温泉内に食堂・土産物屋をオープンさせました。早速 そちらに 立ち寄りをしてみました。

和倉温泉 とと楽食堂

〒926-0175 石川県七尾市和倉町ヨ部63-7 MAP

☎0767-62-1444

8:00~16:00 【定休】水曜・第2、第4木曜

食堂と土産物店の魅力

食堂は 朝8時から朝食営業を行っており 併設している お土産売り場は 食事をしない場合でも立ち寄りが可能です。お土産は 能登半島の特産品や 加賀屋のオリジナルグッズも並んでいました。食事も 比較的リーズナブルに 地元の味を楽しめることができるので 和倉温泉では 立ち寄りマストのスポットとなりそうです。

和倉温泉お祭り会館で“祭りの復興”を学ぶ

青柏祭・石崎奉燈祭・火祭りなど

和倉温泉がある七尾市では 青柏祭、能登島向田の火祭り、石崎奉燈祭、お熊甲祭など 特徴的な祭りが数多くある地域です。能登半島地震では 直接的ではないものの 地域の住民が被災をしてしまったために 開催に大きな影響を受けてしまいました。

今回は 震災学習プログラムとして 和倉温泉お祭り会館で 祭りの復興について 説明を受けました。

和倉温泉お祭り会館

〒926-0175 石川県七尾市和倉町2部13-1 MAP

☎0767-62-4332

大人800円 小・中学生400円

9:00~17:00 【定休】第2・第4水曜

巨大な山車と奉燈の迫力

七尾で開催される祭りは 山車(だし)に特徴があります。人のサイズから その大きさが わかっていただけると思います。左は 石崎奉燈際のもの、右奥は 青柏祭のダシで「デカ山」と呼ばれています。

クラウドファンディングで復活した祭り

石崎奉燈祭では 高さ約15m、重さ約2tという巨大な奉燈(キリコ)を約100人で担ぎます。

担ぎ手は地元の漁師が多く 活気があり勇壮でもあります。祭りでは「サッカサイ…」の掛け声が 響き渡ります。下の動画は 能登地震前に 前夜祭を見た際に動画です。

能登地震から1年半を経過した2025年8月に クラウドファンディングを経て石崎奉燈祭は完全復活を果たしました。地震で被災をするということは 担ぎ手も被災をしてしまうので 祭りの再開は難しいのですが 地域の拠り所にもなっている 能登の祭りも復興に向かいつつあります。

一本杉通り商店街を散策

花嫁のれん館で婚礼文化を知る

石川県の加賀地域では 結婚式の際に 花嫁のれんというものを 花嫁がくぐる儀式があります。そんな花嫁のれん の数々を展示しているのが花嫁のれん館です。

花嫁のれん館

〒926-0818 石川県七尾市馬出町ツ部49 MAP

☎0767-53-8743

大人550円 小・中学生250円

9:00~17:00 【定休】年末年始

館内には 様々な 花嫁のれんが展示されています。

花嫁のれんとは?

花嫁のれんは 先述の通り この地域の婚礼儀式となります。

まずは 「合わせ水」と言って 両家の水を盃に注ぎ それを新婦が飲み干します。飲み干した後 その盃を地面に投げ叩き割ると 周囲から拍手が巻き起こります。

結婚式において 盃を割るというのは 縁起が悪いように感じますが 両家の水を合わせ それを飲み干した盃を割るということは 同じ盃を使用することはできないので 後戻りはできない(実家には戻らない)という 花嫁の覚悟の現れという意味があります。

花嫁のれんは 嫁ぎ先の仏間入口に掛けられます。合わせ水を行ったあと 花嫁は この花嫁のれんをくぐり 仏間にて 先祖代々の霊に挨拶をするのです。合わせ水同様に この花嫁のれんをくぐるという事は 嫁ぎ先の新しい一員になるとともに 花嫁の後戻りできない覚悟を示す儀式とされています。

ちなみに 婿入りの場合にも 珍しい「花婿のれん」も存在するそうです。

高澤ろうそく店の被災と仮店舗営業

一本杉通りには 1892創業という 和ろうそくの老舗 高澤ろうそく店もありましたが 能登地震で被災をし 写真のようになってしまいました。

現在は 旧店舗が復旧中のため 店舗のあった場所から約250m離れた 旧北陸銀行 七尾支店を仮店舗として 営業を続けています。

店内に入ると あちらこちらに銀行の名残を残したまま 営業を続けています。

高澤ろうそく店の 和ろうそくと言えば この鮮やかさが魅力です。そもそも和ろうそくは 植物由来の原料で作られていることから ろうの垂れ、煙、ススが少なく 一方で 炎が大きく消えにくい事が特徴です。また 中が空洞になっていることから 風が無くても炎が揺らぎ リラックス効果もあると言われています。

■手描き絵ろうそく【四季】2号12本・12カ月〈七尾和ろうそく・高澤ろうそく店謹製〉【和ろうそく】【和ローソク】【smtb-TK】

七尾の名店「ちゃか寿し」で海鮮丼ランチ

地元の人気店としての魅力

一本杉通りから車で約5分。七尾市役所近くの ちゃか寿しで昼食をいただきます。

ちゃか寿し

〒926-0054 石川県七尾市川原町67 MAP

☎0767-52-4443

11:30~14:00・17:00~23:00 【月曜】

能登幸丼のボリュームと鮮度

今回は能登幸丼(上)1,750円をいただきました。酢飯の上に これでもか!と様々な具材が乗っています。乗っているネタも新鮮。これに 茶碗蒸し、小鉢、味噌汁が付いてます。酢飯の量が多いので 男性でもボリュームに心配はありません。逆に女性には 少し多すぎてしまうかもしれません。安価なランチメニューもあり 七尾の中心部にあることから 付近で働く方にとって ランチの人気店でもあります。

道の駅氷見でショッピング

富山県側ならではの海産物

食後は 能越道にて能登半島の東側 富山県氷見へ。道の駅氷見にて ショッピングを楽しみます。

道の駅氷見 ひみ番屋街

〒935-0004 富山県氷見市北大町25-5 MAP

☎0766-72-3400

8:30~18:00 【定休】1月1日

能登とは違う“富山の味”を楽しむ

とても広いエリアには 同じ能登半島でも 富山県に入ったということもあり 違った 海産物・特産品が並んでいます。

復興へ歩む能登半島を“旅して応援”する1泊2日の旅

能登半島は 震災からの復興の途中にありながら 地域の文化・自然・食の魅力は変わらず力強く息づいています。観光は復興支援の大きな力にもなります。ぜひ現地を訪れ 能登の今を感じながら旅を楽しんでみてください。