箱根湯本で創業50年以上の老舗宿
箱根湯本と聞くと 小田急(箱根登山鉄道)の終着駅で 食べ歩きで賑わう箱根湯本駅周辺を想像しますが 今回宿泊したのは 奥湯本と呼ばれる 比較的 落ち着いた宿が多いエリアにある創業50年以上の南風荘に宿泊をしてきました。
〒250-0312 神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋179 MAP
☎0460-85-5505
ホテルまでのアクセス
南風荘までのアクセスですが 公共交通を利用の場合 箱根湯本駅からAコース(滝通り線)の旅館送迎バスに乗車すれば このエリアの宿泊施設へと送迎してもらえます。乗車は片道1回200円。他にBコース(早雲通り線)・Cコース(塔ノ沢線)と様々なコースが出ているので 乗り間違えないように注意しましょう。また 基本的に運賃は 前払い制で 現金の場合 お釣りは用意されていません。乗車前に小銭のチェックをするようにしましょう。
自家用車の場合は 箱根新道の須雲川ICから約1.3km(約3~4分)です。箱根湯本からの旧東海道は 道幅が狭い上に 交通量も多いため 若干 遠回りのような感じですが 箱根新道経由を推奨します。同様に ホテル前の滝通りを箱根湯本方面に行くルートも おすすめしません。
宿泊したのは風の小径(シングルルーム)
南風荘には 露天風呂付の部屋が多い本館と 和洋室ベースの別館。そして 公式HPでは紹介されていない訳ありルームとされる風の小径(シングルルーム)とあります。別館については 本館5階に連絡通路はあるものの 大浴場が本館にあるため 館内移動という観点では かなり不便で その点には注意が必要です。その別館よりも さらにアクセス面で不便なのが 今回の風の小径と呼ばれる館。そのアクセスの悪さ故に 基本的に販売されていない事が多いですが 訳ありルームとして 時々販売されることもあります。
本館2階から風の小径へ
風の小径へは 本館2階に ひっそりとある 写真のドアからアクセスすることとなります。ちなみに 写真左に見えている階段を降りると 大浴場なので 別館に比べると 案外と大浴場へのアクセスは悪くないかもしれませんが…。
このドアを開けるには 風の小径のルームキーが必要で 一般の宿泊客はアクセスできないようになっています。
ドアを出ると 写真のように 一度屋外に出ることとなります。雨天の際は 案外と大変です。それもあって 風の小径ドア前に傘が置いてあるということです。
この通路を歩いていくと 一度 道路に出ます。その際に 右前に見える建物が風の小径です。恐らく 一部は従業員寮として使用しているようです。
建物の外階段を上がると 風の小径の入口が見えました。ここにもドアがあって こちらもルームキーが無いと 中に入ることができません。もちろん お部屋に入る際も ルームキーが必要なので オートロック式になっているので フロント・大浴場・レストランとの往復には ルームキーは必須となります。
こちらが ホテル南風荘のシングルルーム 風の小径です。部屋自体は 狭くなく 必要なものは揃っているので不便は無いですが 気になるのは 壁の薄さでしょう。隣の部屋や廊下の声は案外と よく聞こえます。
こちらが お部屋のトイレ&洗面スペースですが 写真の通り 案外と広く ゆったりとしています。また トイレも新しめの洗浄機能付きで一安心です。
このトイレ前にドアが1つあり 開けてみるとシャワーブースでした。浴槽はありません。一度 屋外へ出るものの大浴場があるので 雨や寒さ等が無ければ それほど 困ることはないでしょう。
これが お部屋からの景色です。正面に見えているのが南風荘の本館です。写真を見る感じでは 本館と繋がっているように見えますが繋がってはいません。
充実したウェルカムドリンクサービス
フロント前のロビーでは 20時00分まで ウェルカムドリンクのサービスがあります。コーヒーはもちろんですが ホテルオリジナルの紅茶でバラが薫るジャルダン・ロゼや フレーバーウォーター・オレンジジュース等もあります。朝は 種類が減りコーヒーですが 8時00分より提供されています。
チェックイン時には お菓子等も置いてあるのですが 変わり種としては 写真の 森永のinゼリーでしょう。2024年秋に販売されたばかりの テアニン入りのもので テアニンは リラックス効果があるとされているので 宿泊シーンに合ったものと言えるでしょう。
これも ご自由に…と置いてありました。
大浴場は 本館の1階・地下1階に
大浴場は 本館1階に女性用「いちの湯」が 地下1階には男性用「にの湯」があります。それぞれ 広めの内風呂があり露天風呂が併設されています。
ただ お湯に関していえば 恐らく温泉かと思われますが かなり消毒用の塩素が入っているようで 湯上りに肌の匂いを嗅ぐと 軽い塩素臭がするのは残念なところ。大浴場・露天風呂付の部屋と かなりの湯量を必要としているでしょうから 実際の温泉成分としては ほぼ期待できなさそうです。
食事は朝夕ともに別館6階のビューラウンジみなみかぜ
露天風呂付のお部屋であれば 基本的に朝夕ともに部屋食スタイルのようですが 一般客室に宿泊の場合 別館6階 ビューラウンジみなみかぜでのレストラン食となります。
レストランへのアクセスについては 別館宿泊であれば 館内エレベーターでの移動で問題はありませんが 本館等に宿泊の場合は 本館5階の連絡通路から別館へ渡り 別館のエレベーターor階段で6階へと移動する必要があります。
同様に 別館から本館大浴場へ行く際には 5階の連絡通路を経由して 本館エレベーターで移動する必要があり この点がやや不便です。写真は その連絡通路から撮影したもので 下を通っているのが滝通りです。南風荘は この滝通りを挟んで 本館・別館と建っています。
夕食は会席スタイルでいただきました。内容として 特筆するものは無かったですが 量的にも問題はなく 可もなく不可もなく…といったところ。
一方で 朝食はビュッフェ形式なのですが メニューの品数が豊富。箱根の豆腐が置かれていたり 職人が作った卵焼きをテーブルサービスしていたりと それなりに満足のできる内容。
デザートに関しても 最近の朝食ビュッフェで よく見かける業務用のケーキではなく プリンやティラミスも手作りで 食後を楽しむことができました。
箱根湯本温泉 ホテル南風荘の評価(各項目20点満点)
温泉・風呂(12点)湯舟は広く 多くの宿泊客が湯あみを楽しむことができるが 記事中にも書いた通り 塩素臭が強い。湯上りの肌から匂うのは残念。
部屋・施設(10点)部屋自体は悪くないが アクセスの不便さは減点は避けられない。露天風呂付の部屋なら不満は少ないかもしれないが そうでないと館内移動が厄介。
夕食(12点)無難な食事内容と量。不満は無いが 箱根らしさや 南風荘らしさが この価格帯であれば出していきたいところ。宿泊価格を考慮すれば やや物足りない内容。
朝食(15点)夕食が無難に終わった一方で 朝食には 箱根らしさがあったり 品数も豊富で満足ができる。手を抜きがちなデザートもしっかりとしていた。
サービス・その他(12点)館内の接客については大きな問題は無い。チェックアウト時に忙しいのは理解するが 見送りはしてほしかった。ウェルカムドリンクのサービスは合格点。
合計(61点)内容の割に 思ったよりも点数が低かったなぁ…という印象。それは 宿泊価格に対すると応じて満足度が下がっているのかも。それも箱根の宿命か…。他の温泉地で この内容・価格では厳しい評価になってしまう可能性もある。
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