奥湯沢にある秘湯の1軒宿
群馬県と新潟県の県境でもある奥湯沢にある貝掛温泉は「日本秘湯の会」のお宿ということで、秘湯でありながら交通の便のいいお宿なんです。
東京都内からは、上越新幹線に乗車して越後湯沢駅で下車します。越後湯沢駅からタクシーなら20分弱。路線バスなら、乗車前に貝掛温泉に電話をしておくとバスを降車する頃に、送迎車がお迎えに来てくれます。
新幹線とタクシーを利用した場合、最短で2時間以内にお宿に到着できます。静岡駅からでも最短3時間あれば、到着できる新潟県の秘湯宿です。
地図で見ても1本道の終点で周囲には何もありません。
自家用車を利用の場合は関越自動車道の湯沢ICからこくどう17号線を苗場方面に。15分ほど走ると貝掛温泉の看板があるので、そこから細道を入ると突き当たりが貝掛温泉です。
冬の時期は雪が深いエリアではありますが、関越トンネルはチェーン走行が禁止されていることから、頻繁に除雪作業がされています。また国道17号線も危険物搭載車両の関越トンネル通行が禁止されている影響で、大型トラックが頻繁に通過するので、こちらも常に除雪されています。
国道17号線から貝掛温泉までは、急坂等には豊富な温泉を24時間流しているので凍結とは無関係。国道から急坂の貝掛坂までの200~300mくらいが雪や凍結の心配があるくらいで、スタッドレスタイヤであれば恐らく大丈夫です。
館内やお部屋は暖房がしっかり
外は雪が降りしきっていても中はポカポカ温かいです。
お部屋で一服したら早速温泉に…
外は吹雪いてきてるようです。そんなことは気にせず早速人気の温泉へと向かいます。温泉へ行く時には写真の籠が用意されているので、こちらにタオル等を入れて大浴場へ。ちなみに館内主に2階建てですがエレベータはありません。
眼の洗浄液と似た成分という貝掛の湯
貝掛温泉は豊富な湯量を1軒宿で使用するということもあって正真正銘の源泉かけ流し。加水や循環は一切していません。内湯には浴槽が2つあって、1つは源泉そのまま(約37℃)。もう1つは源泉の温度が低いので加温(42℃)されています。
温泉の入り方としては、このぬるめの源泉にゆ~っくりと30分~1時間の長湯をして最後に熱めの湯にザッと入って体を温めると、体の中からポカポカと温まってくるのがわかってきます。
眼にいい泉質
貝掛温泉の泉質はナトリウム・カルシウム塩化物温泉。無色透明の弱アルカリ性低張性温泉です。この貝掛の湯が眼に効くと言われている一番の理由はメタホウ酸という成分がお湯にふんだんに含まれていることです。
貝掛温泉のホームページによると、ホウ酸は眼科で最初に眼の洗浄に使用されるもので、泉質とよく似た目薬も販売されているとのこと。
つまり、ここの源泉で眼を洗うということは、目薬で目を洗っているのと同じようなものなんです。実際に昭和初期までは貝掛の温泉水を目薬として販売していたそうです。
温泉に入ったら、温泉の注ぎ口から湯を手にとり、そこで目をパチパチすれば、目がスッキリとしてきます。間違っても湯舟のお湯で眼を洗わないでください!
露天風呂にも出てみましょう
周囲には道路も建物も無いので開放感のある露天風呂です。源泉の湯量が豊富なのでこちらも源泉かけ流し。さらにチェックアウトまでいつでも入浴可。空が晴れた日なら夜空を見上げると星がきれいに見えて、星空に吸い込まれそうです。
温泉で身体を温めたら忘れずに「メグスリノキのお茶」を
お風呂から出ると廊下に色気の無い大きいやかんが置いてあります。この中に入っているのが「メグスリノキのお茶」です。ちょっと苦み成分の強いお茶ですが、これも目がリラックスして安らぐ効能があるようです。
そういえば玄関前にメグスリノキの木がありましたけど、気が付きました?
温泉で眼を洗って、メグスリノキのお茶を飲む。これだけでも相当眼には効果があるはずです。
いよいよ夕食
夕食は地元の食材を使った山里らしい料理。お米はもちろん南魚沼郡だけに最高級のこしひかりです。
そして、こちら貝掛温泉の名物と言えば、写真の薬膳粥(やくぜんがゆ)です。多くの体にいい食材がスーッと体の中に染み入る優しい味です。
写真にはありませんが、焼魚(イワナ…だったかな)は特に絶品!夕食前に食事処の前で炭火で焼いていたのが、そのまま提供されます。これが身はもちろんのこと、骨までとても柔らかくなってます。聞くと、まずは蒸して身を柔らかくしてから炭火で焼き上げることによって全部を柔らかく食べることになるのだとか…。
新潟の地酒をお供に
新潟と言えば地酒が美味しい地域でもあります。全国的に有名な八海山もありましたが、ここはお宿が勧めてくれた地酒「鶴齢(かくれい)」をいただきます。その鶴齢も色々と種類があって、迷ってしまいます。そんな時は写真の飲み比べセットがおすすめです。グラス1杯ずつですが、それぞれの違いを楽しむことができます。
新潟の地酒と美味しい料理、そして最高の温泉を楽しみながら夜が更けていきます。
シンプルだけど特徴ある朝食
最近の宿は人件費削減のために朝食がバイキングというところが増えています。好きなものを好きなだけ食べられるのもいいんですけど、ちょっとせわしない。
やっぱ、朝はこういった朝食が落ち着きますね。写真で見ても、見た目に派手さはありませんが、奇をてらわない立派な朝食です。
厚揚げの炭火焼き
食事をしてしばらくすると、この厚揚げを焼いたものを提供してくれます。これが地元の名物料理なんだそうです。ネギと生姜が乗っているので、醤油を少し垂らしていただきます。これが美味い!シンプルな料理だけど、ご飯にものすごく合うんです。
秋は紅葉も素晴らしい
いつ訪れてもいい身近な秘湯「貝掛温泉」に出かけてみませんか?
〒949-6211
新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686【地図】
☎025-788-9911
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