三種の神器を巡る旅
日本には三種の神器と呼ばれるものがあって 天皇の皇位継承にはその3点の継承が必須とされています。その三種の神器とは 八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の3点で 鏡と勾玉は 神話の時代に天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩屋に隠れてしまった時に 外に出てきてもらうための祭礼で用いられたもの。剣は素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した際に大蛇の尻尾から出てきたものとされています。
八咫鏡は三重県の伊勢神宮に 天叢雲剣は愛知県の熱田神宮に 八尺瓊勾玉は東京の皇居に それぞれ祀られていて その存在は天皇陛下ですら見ることが許されていない神聖なものとなっています。
今回は そのうち 熱田神宮と伊勢神宮の2つを巡り 鳥羽温泉に1泊するコースを紹介していきます。
徳川美術館を鑑賞
最初にやってきたのは 名古屋の徳川園です。
徳川園は 江戸徳川幕府の際に 徳川御三家(紀州・尾張・水戸)の御三家筆頭とされた尾張家の遺品を中心とした展示をしている徳川美術館や庭園を中核施設とした場所となります。
〒461-0023 愛知県名古屋市東区徳川町1017 MAP
☎052-935-6262
入館料 大人1,600円 高校・大学生800円 小・中学生500円
10:00~17:00 休館日 月曜
こちらが 徳川園の中にある 徳川美術館です。写真は1987年に建てられた新館で 名古屋城を模したと言われています。白い壁と緑の屋根が 名古屋城を連想させます。
館内に入ると 尾張徳川家から寄贈されたものを中心に 国宝等 多くの展示品があり ゆっくりと見学すると1時間では足りないくらいのボリュームがあります。
徳川美術館の脇には 庭園があり 別途有料で 鑑賞することができます。また 庭園を眺めながら食事ができるガーデンレストラン徳川園もあり 落ち着いた空間の中でコース料理を楽しむこともできます。
熱田神宮を参拝
徳川園から車で20分程で 熱田神宮に到着です。こちらには三種の神器のうちの1つ 天叢雲剣が納められている場所です。天叢雲剣は別名で草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれ熱田神宮のご神体として祀られています。
〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 MAP
☎052-671-4151
24時間参拝可能
草薙剣と呼ばれるようになったのは 日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征した際に 朝廷に反発する豪族に騙され 火を放たれてしまいます。ここで草を薙ぎ払い 逆に火を放ち豪族達を退治したのです。その時の剣こそが 天叢雲剣であり この出来事から草薙剣と呼ばれるようになりました。
今でも この件に由来した地名が静岡県に残っており 草を薙ぎ払った地が静岡県清水区草薙。火を放った場所が静岡県焼津市とされています。
最先端の授与所
写真は熱田神宮の授与所です。通常は建物の左半分で お守り等が授与されています。
右半分は ご祈祷の申し込みを記載するスペースとして広い場所が開放されているのですが…
さて 授与所へとやってきました。よく見ると床に様々な溝が彫られているのがわかりますか?
熱田神宮は正月三が日となると約300万人もの参拝客が訪れると言われています。名古屋市の人口が約220万人とされているので その凄さがわかっていただけると思います。
そんな時は この溝をレールのようにして 授与所の様々な台がスライドし 建物全体が大きな授与所として機能する最先端の授与所なのです。
熱田神宮で食べたい 宮きしめん
熱田神宮の周辺には ひつまぶしのあつた蓬莱軒等 多くの飲食店がありますが ぜひ食べたいのが 境内に店を構える宮きしめんです。
大正12年に創業した 宮きしめんの「宮」の字は 当時の熱田神宮の宮司から授かったとされ 宮きしめんと命名されました。熱田神宮は宮きしめん発祥の地とされているのです。そんな発祥の地で食べる 名古屋めしの きしめんは ぜひ食べて欲しい一品です。
〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1 MAP
☎052-682-6340
9:00~16:30 年中無休
宮きしめんは下のリンクより お取り寄せが可能です。
ご家庭用 宮きしめんしょうゆ味 14食入 (簡易段ボール箱入り)
鳥羽温泉で1泊
熱田神宮で参拝を終えた後は 一路 三重県の鳥羽温泉へ。熱田神宮からは 伊勢湾岸道・伊勢道を経由して約2時間半の道のりです。この日は 鳥羽温泉で1泊し 翌日の伊勢詣りに備えます。宿泊したのは 鳥羽温泉の戸田家です。
〒517-0011 三重県鳥羽市鳥羽1丁目24-26 MAP
☎0599-25-2500
2日目は朝8時に鳥羽温泉を出発
翌朝は展望レストランで早めの朝食を済ませて朝8時に出発をします。
戸田家での宿泊の様子は伊勢神宮からアクセス良好!鳥羽温泉 戸田家で至福の湯めぐり体験(南館 魚魚夢 洋室ツイン68点)にて詳しく ご案内しています。
伊勢神宮を参拝
2日目は いよいよ今回の旅のメインでもある 伊勢神宮を参拝いたします。
一般的に「伊勢神宮」と多くの人が呼びますが これは通称であり 正式名称は「神宮」です。日本には他にも〇〇神宮と呼ばれているものがありますが 神宮と2文字で称される場合は それは伊勢神宮を指します。
伊勢神宮は 天照大御神が祀られており「日本人の心のふるさと」とされています。その天照大神の身の回りのお世話をしているのが豊受大御神であり その豊受大御神が祀られているのが伊勢神宮外宮です。
伊勢神宮参拝で いきなり内宮へ行ってもいいのですが 正式な参拝ルートとして 外宮を参拝し 内宮を参拝し 参拝を終えてから おかげ横丁を散策するといいでしょう。
そんな伊勢神宮の参拝や おかげ横丁の食べ歩きスポットにつきましては「日本人の心のふるさと」伊勢神宮を参拝&おかげ横丁の食べ歩きグルメ8選にて詳しく ご案内しています。
伊勢神宮の所要時間は 外宮・内宮・おかげ横丁で4時間ほどあると 食事を含めて ゆっくりと参拝することができるでしょう。
伊勢神宮内宮のパワースポット
伊勢神宮のパワースポットを1か所ご紹介しておきましょう。伊勢神宮内宮に架かる宇治橋ですが 参拝を終えて渡る際に 欄干の擬宝珠に注目です。最後から2つ目の擬宝珠の中には お札が納められており この擬宝珠に触れると また伊勢詣りに来ることができると言われています。また お伊勢参りに来られますように…。