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静岡の旅行会社「千代田タクシー 観光事業部」小澤卓也のブログです。

桜花爛漫 ~The Way I Walk~

千代田タクシー観光事業部ブログ

静岡県警よ これでいいのか?

障がい者のお迎えにて駐車禁止の取り締まりを受けました。

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千代田タクシーでは、ヘルパー資格及びガイドヘルパー資格(全身性、視覚)を持った介護ドライバーが、ご利用者のご要望にお応えできるよう体制を整えており、ご高齢の方の通院や障がいのある方の外出やご旅行などに利用されています。また、車いすの乗車したままご利用できるユニキャブや寝たまま移動できるリクライニング車イス・ストレッチャーも用意しております。

今回は静岡駅の北口ロータリーにお迎えというお仕事でした。

 

北口ロータリーの障がい者用乗降場

 

 

静岡駅北口ロータリーには交番前に障がい者用の乗降スペースが確保されています。当然のことながら、お客様との待ち合わせもこの場所を伝えてあります。

たいていは、画像のようにこのスペースは空いていることが多く特に問題は無いのですが、時々心無い一部の健常者がこのスペースに車を駐車してしまいます。今回もこの場所に一般の方が駐車をしていて、当社の車はロータリーの一番遠い部分に駐車せざるを得ませんでした。

お客様とは障がい者用乗降スペースでの待ち合わせ。しかし、車は待ち合わせ場所から一番遠いところに…。離れた場所の駐車となったので、恐らくお客様が車を発見することは困難です。そこでドライバーがお客様を心配して写真の場所までお客様をお迎えに行くことにしました。

ここで、もう1つ運が悪いことにお客様もご予約の時間にわずかですが、遅れての到着となってしまいました。

 

無事にお客様と会って車に戻ってみると…

駐車禁止の標章がタクシーに貼られていました。

静岡中央署に抗議の電話をしてみました。

 

Q.そもそも障がい者用の場所に一般の車が駐車していたので、離れた場所に駐車したんですが…。交番前なのに、なぜ一般車の駐車を注意してくれないんですか?

 

A.障がい者用の乗降スペースは「障がい者優先」であって、一般の方の駐車を妨げるものではありません。仮に車に「障がい者マーク」が提示されていれば、障がい者がいらっしゃない場合でも、お声を掛けることはありません。

 

Q.それでも介助が必要なお客様は待ち合わせ場所から離れた場所にある当社のタクシーを発見して移動することが困難な状況で車から離れてはいけないのですか?

 

A.ルールはルールなので今回の駐車違反については一切考慮はできませんし、どれだけお話いただいても結果は変わりません。

 

この後は、何を言っても話は平行線。とにかく「ルール」というものを、いかなる理由であれ曲げることはできないのだそうです。たとえ障がい者がどれだけ困ろうとも、ルール最優先とのこと。

現状では何も変える力が当社にはありませんので、結果を受け入れるしかありません。反則金の15,000円については、利用者さんが待ち合わせに遅れたことを負い目に感じられてご負担くださるとのこと。当日お迎えに行ったドライバーも、障がいを持ったお客様のためにしたことで罰を負うのであれば、仕事のやる気も落ちてしまうとのこと。

ドライバーに関しては、もちろんそれではダメなんですが、そりゃ人間ですから。頭でわかっていたって、そうやって思うのが普通ですよ。それでも早い段階で切り替えてもらい、仕事を頑張っていただくつもりです。

 

本当にこれでいいの?

障がい者差別解消法なるものが平成28年4月1日から施行されています。

国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が制定され、平成28年4月1日から施行されました。

この法律では「合理的配慮の提供」というものが柱の1つになっています。

「合理的配慮の提供」とは、国・都道府県・市町村などの役所や、会社やお店などの事業者に対して、、障害のある人から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられた時に、負担を重すぎない範囲で対応すること(事業者に対しては、対応に努めること)を求めています。

今回の静岡中央署は「ルールはルール」とつっぱねましたが、これで本当にいいんでしょうか?障がい者差別解消法という「ルール」にのっとって「合理的配慮」という対応を望むところですが…。

 

はっきり言って、今回の対応は問題ありだと言わざるをえません。が、残念ながら変える力がないんです。ブログという形で声にはしてみましたが、恐らく静岡中央署に届くことはないでしょう。この声がいつか大きな力になって、本当の意味での「バリアフリー」な世の中になってほしいものです。